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Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方 1章①

この生活になって何年経つのだろうか?
電気・ガス・水道がなくてもこんなに快適に過ごせるとは思ってもみなかった。便利なことが当たり前だと思っていたのに、それは地球環境を破壊していたんだ。便利な生活がずっと続くとは思っていなかったが、こんなにも突然起きるとは考えたこともなかった。

テレビもラジオもないから、都心がどうなっているのかは分からないけれど、噂では経済活動の復旧は諦めたようだ。今回の災害は世界規模であり、支援活動もないから、これからは自力で生きていくしかない。

考えてみれば、江戸時代には電気もガスも水道もなかったんだよな。電気なんて暗くなったら寝てしまえばいいし、ガスなんてなくても木を燃やせばいいんだ。また水は湧き水がある。今まで蛇口をひねれば水が出てきていたから、山が水を作ってくれているなんて考えたこともなかった。昔の人は山を信仰していたというけど、水を作ってくれて草を育て動物の命を支えている山は命の源なんだ。それに人類が早く気が付けば、痛みをともなわなかったかもしれない。


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