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【連載小説】突然、覚醒しちゃいました⑳

僕と井上君はチャネリングを早くしたくてお昼をさっと食べ終えて木の切り株に座った。
「初めにハイヤーセルフについて説明するよ、ハイヤーセルフって何か知ってる?」
「スピリチュアルが好きなので、勉強しているのですが高次の自分って書いてありました」
「そうだね、簡単に言うと魂の状態の自分だね」
「でも実感が出来ないんですけど」
「そんなんだ、肉体と魂のシンクロ率はほぼ0%だから実感が出来ない、直観ってあるけれどその時が繋がっている瞬間なんだ」
「なんで0%なんですか?」
「魂は肉体に入ることで現実世界を体験できるからなんだ、より学びを得る為に魂であることを忘れて現実世界を体験するんだ、遊園地のアトラクションのような感じでね」
「人生には苦しみもあるけれど、それを体験したかったってことですか?」
「そうなんだネガティブな体験こそ学びの為だから、それを体験したいんだ。」
「魂は肉体の中に入っているんですか?」
「どちらかというと肉体の一部に触れている感じだね、魂は最初から繋がっているんだ。ハイヤーセルフと繋がる事をチャネリングっていうんだけど、最初から繋がっているんだ。チャネリングっていうのは魂とのシンクロ率を上げるって事なんだ。」
「どうやってシンクロ率を上げるんですか?」
「魂と繋がると意図することでシンクロ率が上がる、ただそれだけ。簡単でしょ」
「そういわれると簡単そうに思えてきました」
「じゃー早速繋がりやすい身体に変えてからチャネリングを始めようか?」

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