【連載小説】突然、覚醒しちゃいました①
彼女に振られて生きる意味なんてない、もう死んでやる。僕は車に飛び込んだ。「ガシャーン」
「あれ、ここはいったいどこだ?」
僕は病院のベットで目覚めた。なんだったんだ今の夢は、あれが三途の川ってやつか。というかなんでここにいるのだろう。分からないことだらけだ。彼女に振られたことまでは覚えているのに、そこからベットまでが思い出せない。
「さとる、起きたの?心配したのよ」
「ごめんお母さん、なんでここにいるのか思い出せないんだ」
「あなた車にひかれたのよ、正確にいうと車がよけた所にバランスを崩したあなたが転んだの、それで頭を強く打って意識を失ったの。そして救急車で運ばれてあれから1日寝てた」
「そうだったんだ、それでか」
「あなた他人事ね」
「僕は三途の川にいてさ、そのあと僕が寝ているのを上から見ていたんだ、天井あたりから」
「さとるは何を言っているの?夢でしょ」
お母さんは信じてくれなかったけれど、僕は死後の世界を見たんだ。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?