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Z世代に伝えたい、優しい世界の作り方(5章)⑦

生まれ変わったら、優しい世界を作りたいと思っていたけど、生まれた瞬間にその世界はできていた。僕がやったことといえば、優しい世界をイメージしただけだった。
しかし、実際は僕の考えていた優しい世界を超えていたんだ。思考により世界は作られているというけれど、それは本当だった。この世界に住んでいる人はみんな優しく、動物を食べることも無かった。最初から動物を食べ物として認識していないんだ。地球に住む生き物としか思っていない。
そして、農業すらしていない。趣味で植物を育てている人はいるけれど、大規模農業というのは存在しない。農業によりお金を稼ぐために農薬や肥料を使うなんてこともないんだ。
「お母さん、今日の夕飯は何?」
「何言ってんの?そこのエネルギーでも吸ってなさい」
「ああ、そうだったね」
この世界ではご飯を食べなくても宇宙エネルギーだけで生きられるんだ。

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