見出し画像

午前3時の天気図

朝ドラ「おかえりモネ」が始まった。
主題歌は、BUMP OF CHICKEN。
朝のテレビから藤原基央の声が流れてくるなんて、
NHKなのに、朝ドラなのに、エモさが容赦ない。

ヒロインは清原果耶さん。
2018年に放送されたNHKドラマ「透明なゆりかご」が素晴らしかった。
今回も、果耶さんの顔がアップになり、なめらかな頬と涼やかな眼差しが映るだけで、うわーっと期待感が高まる。ええなぁ。

舞台は2014年5月。
あらこれ、私がnoteに最初に投稿した頃だ。
転職が決まり、すがすがしい気分で浜松町の雑居ビルに通ってた頃。
ほんのちょっと前。ぜんぜん覚えてるよ。
同時代をたどれるのはうれしいね。

昼ドラ受けの三條アナも、初日はにっこりやさしくほほ笑んでいた。

さて、ドラマの中でモネが目指すのは、気象予報士。
気象予報士といえば、思い出すのはNHKの南さん。

南利幸さん。1965年生まれ。
調べてみると、へー、自分で気象予報士を集めた会社を経営しているんだ。

南さんは、土日祝のNHK「おはよう日本」で気象情報を担当している。
そこで、6時台とかに
「午前3時の天気図です」と言って、
ちょっと前の時間帯の天気図を出して、説明する。

なんでリアルタイムの天気図を使わないんだろう?
過去の天気図を参照するんだろう?
と不思議に思っていた。

想像だけれど、
1.休日だから、直近の天気図を出すには人手が足りん、という都合か
2.逆に、ちょっと前の天気の流れから、先の天気予報が説明できるのか
そうした、何か、リーズンがナブルな理由があるのだろうと思うけど、
詳しくは知らない。

ただ、過去の天気図、って、これまたちょっと詩的な感じがする。

それが気になって以来、
休日の朝、南さんのおだやかな声で
「午前3時の天気図です」っていうのが聞こえると
家事の手をとめたり、はたまた、ねぼけまなこを開けたりして
一瞬、テレビ画面を確認する癖がついている。

さあ、南さんがますます注目されるときがきた。
それゆけ、南さん!



(今日のメモ)

NHK BS1「何も求めずただ座るだけ 自給自足の禅寺 安泰寺」

今この瞬間、足りないものは無い。
そう気付けば満たされると思います。
「自分は今生きている」
ようやく気付くことができました。
(明玄さん)


2021年7月10日 追記

大雨特別警報が発令され、警戒レベル5 緊急安全確保といった状況になり、多くの人がNHKのニュースを見つめるとき。

南さんは平常心でなめらかに、天気の動きと現地の情報、とるべき行動を伝える。
よどみなく、わかりやすく、詳細に伝えるさまがすごい。
完全に、自分の言葉になっている。

気象庁の会見はつっかえがちだし、話の運びでちょっと笑いながら言うところもある。

誰がやってもライブで災害に関わる天気を伝えるのは難しいとわかる。

そんななか、南さんの凄みを知る。