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雑記
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2018年10月の記事一覧

地上絵画論

 空は広く、地球は狭い。  ボーイング777の窓から地上を眺めながら、ふと思った。  北米…

倉光徹治
5年前
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Collapse 02

 いま、東京ではにょきにょきと高層ビルが建ちあがっている。  まるで雨上がりの森で生える…

倉光徹治
5年前
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Collapse 01

家の近くの商業施設が取り壊されている。 噂によると集合住宅に建て替えられるらしい。 まだ…

倉光徹治
5年前
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虚数とさなぎ インスピレーションとシンギュラリティ

何かについて考えているとき(たいてい、それはくだらないことである場合が多いのだが)何かを…

倉光徹治
5年前
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素粒子と神様

モノを細かく分割してゆくと、分子になる。分子を分割すると原子になり、原子は陽子と中性子と…

倉光徹治
5年前
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ケイドロ 暗示 現実

昼下がり、公園のベンチに座っていた。 春休みだろうか、東京都心にしては珍しく子どもたちが…

倉光徹治
5年前
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もや 北極星 地鳴り

深夜0時過ぎに目が覚めた。 窒息するような胸苦しさが上半身を締めつけていた。空調が暑すぎたのか、寝間着を着込み過ぎたせいだろうか。 あるいは前日にアメリカ合衆国フロリダからヒューストンを経由し16時間のフライトを経験したせいだったのかもしれない。単純な時差ボケか。頭の中で0時を24に直し、そこからフロリダとの時差14を引くと10という数字が浮かび上がった。10時。むこうは朝だ。小学生1年生が1学期にもらう12色の絵の具セットに入っている「あおいろ」みたいに単純なフロリダの