コード譜は読まない(続)

前回のブログを結構な数の人が見てくれたようなので、もう少し続きを書きます。私は音楽におけるインプロビゼーションの習得プロセスは外国語会話のそれと全く同じ、という考えを持っています。つまり、我々が日本語を話す時にいちいち文法を考えないことと同じだと思うのです。外国語だってよほど上達すれば文法のことなど考えずに話すことができるようになるでしょう。それと同じことが音楽にもあるということです。チャーリー.パーカーを始め何人から「学んだらそれを捨てろ」みたいな意味の発言をしていますが、捨てる、と言うのは少し違う気がします。何年か前にアメリカのトロンボニストで作曲家でもある友人のScott Reeves氏がやはりピアニストで作曲家のケニー.ワーナーから聞いた話というのが実に腑に落ちます。まとめてしまうと「知識が潜在意識下に入ったらもう考える必要はない」ということです。この境地に到達するのはなかなか大変です。


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