コード譜は読まない。
ジャズを吹くとき、ほとんどコード譜は読みません。なぜって、その曲のキーと構造を把握したら見る必要がなくなるからです。いわゆるスタンダードであれば、知らない曲であってもワンコーラス聴けば大半はそれで対応できます。自分の感覚でちょっと意表を突かれるようなチェンジのところだけ注意しておく、くらいで大丈夫なんです。ジャズを初めてほどない頃、まだ大学生だった時に「ベースラインにカウンターを付けるイメージ」もしくは「ベースラインがバッハの左手としたら右手の部分を考える」みたいな感覚を持って現在に至ってる感じです。好きな曲のソロを覚えてしまうと大体は譜面なしで吹けるので(よっぽど速いとかアウトしてるのは別)ソロのトランスクリプションもあんまりしたことがないのです。独学でこんな調子だからコードネームの読み書きはいまだに苦手です。コードのことを聞かれても即答できません。理論については、ダイアトニックとメロディックマイナーの2つのスケールから派生する和音とその機能性みたいなことが把握できれば単音でインプロヴァイズするには十分という考えなのです。これを言うと結構驚かれるのですが、特殊なのかなぁ?
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