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社員数20人でJOINしたなんでも屋は、200人超になった組織において緩やかに価値を失っていくのか
これはUbie Corporate Advent Calendar 20日目の記事です。
Ubie Corporateに関してはsonopyが書いてくれたアドベントカレンダー2日目のこちらのnoteをご覧ください。
私は現在コーポレートで横串の企画立案・運用や、一部労務などを担当しています。社内では9割方のメンバーから「てっちゃん」「てつお」「てつ」「てっつ」などと呼ばれているため、みなさんも気軽に呼んでください!
このnoteでは、同じようにアーリーフェーズの組織に在籍されている方や、今まさに飛び込もうとしている方、評価や階層のない組織でどのように自己成長をしていけばいいかイメージが湧かないといった方に、経験も踏まえた自分なりのお話ができればと思っています。
自己紹介
Amazonで6年ほどコールセンターの地方拠点の立ち上げや運営管理などを行った後、クラウドワークスにてユーザーサポートチームのリードや人事として業務を経て、2019年の4月にUbieにて副業を開始。
採用のオペレーション周りや、バックオフィスのサポートを中心に業務をおこなっていました。
当時のUbie(現在のUbie Discovery)はいわゆる0->1の開発をミッションとした組織であり、
開発した機能を安定化させ、持続可能性を高めるようなところに興味があったり得意なメンバーがあまりいない中、どちらかというと装着するまでの運用やオペレーション周りの整備が得意だった自分は、新たな人材タイプの作成とともに、2020年3月に正式に正社員として入社をしました。
当時人材要件が新しくなった件については以下のnoteをご覧ください。
コンプレックスと向き合う
自分の仕事のスタイルや性格的に、どの山を登るかを見定めたりするよりも、登る山が決まった際に、どうすれば滑落することなく最適なルートで登れるかを思案し整備するような動き方が性に合っているタイプです。逆を言えば大きな絵を描いたり、フロントに立ち推進していくということは得意ではありません。
そのため、自身が大きな出力を出せないことに対して一定のコンプレックスがあり、今に至るまでに事業サイドの経験をしておけばよかったな、と思うことも常々ありました。
ことUbie Discoveryにおいては、優秀な人材が多く在籍しており、みんな異次元の突破力を持っているため、よりコントラストがはっきりとしてしまい、自分はどういった価値を発揮できるだろうと考えることも多々ありました。
強みを生かして弱みを補う
そんな中、ある日入社前にメンバーとオフィスで話した会話が転機となりました。
「自分たちは細かいオペレーションの整理や人間の機微なコミュニケーションが苦手で撒いた種を育てるのが下手なのでそこを担って欲しい」
「どっちがいいとかどっちが上とかじゃない。それぞれ最高の人を採り続けて、足りない部分を補い組織を強くしていこう」と声をかけてくれたのです。
これらの言葉は本当に目からウロコで、Ubieでの自分の役割についてパズルのピースが綺麗にハマった感覚とともに、自分のスタイルで事業の成長に貢献できることはたくさんあるな、と肩の荷が降りたことを鮮明に覚えています。
業務内容の変遷
入社した当初のUbieはまだ社員数が20名程度。であり、いわゆるコーポレートの機能もしっかりと整備されたものはなかったため、採用のオペレーション周り、総務、労務、情シス、組織開発の運用などなど、いわゆるバックオフィス全般の業務をおこなっていました。
当時1つの組織でしかなかったUbieは、現在、※1機能に応じて組織を分けるという取り組みをおこなっており、スケール組織の立ち上がりのフェーズでは、各組織内で必要な機能が充足し、安定した稼働ができるまでの間のバックオフィス機能の整備、運用やUbie Discoveryとの橋渡しなどもしてきました。
現在のUbie は4つの執行組織で構成されています。
全ての組織がビジョン・ミッションを共有しつつ、役割・機能ごとに組織を分けて制度や文化を最適化しているのがUbie の組織運営の特徴です。 機能毎に最適な人材・文化・制度は異なると考えており、別個に最適化することで各組織の出力を最大化することを目的としています。
現在のUbieの組織図
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組織拡大に伴い、わずかな人数でやってきた業務は、それぞれ専門性を持つ最高のメンバーがどんどんとJOINしてくれたため委譲をしていきました。
自分自身も、コーポレート組織の組成に伴いUbie DiscoveryからUbie Corporateへと所属を移すことに。
そうやって、入社以来少しずつ手を広げ、それを手放していくといった作業を繰り返してきました。
異なるミッションに向き合える礎
Ubieには、組織毎にUbieness(ユビネス)という人材要件があり、採用時にはこれに照らし合わせてお互いがマッチングを見極めています。
つまり、入社するメンバーはすべからく全員がこのUbienessを持っているということになります。
Ubienessは「表層的な能力・スキル」ではなく「根底にあるスタンス」であり、Ubinessがあれば向き合う業務が変わってもパフォーマンスを発揮できるという思想があるため、安心して様々なことにチャレンジができます。
(もちろん特にコーポレートのような専門性の高い職種に関してはケイパビリティを前提としていることも多いです。)
コーポレート組織のUbieness
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自分自身をアップデートし続ける
冒頭の記事にもあるように、Ubie Corporateには評価や、上司・部下といった」という職位という意味での上下関係がありません。
会社や事業の成長・拡大に伴いチームや自身のミッションは刻一刻とアップデートされていきますが、従来型の組織のように会社の目標と自身の目標の接続やフィードバックなどをくれるであろう上司も存在しないため、能動的にフィードバックを受けて自分を省みる必要があります。
Ubie Discovery、Ubie Corporateでは一緒に働くメンバーからのフィードバックを受ける機会を自動的かつ定期的に設ける仕組みが存在します。
これを活用し、周囲のメンバーからフィードバックを受けます。
能動的にフィードバックを受けて自分を省みる
言うは易しですがこれがまた大変です(笑)
人間は誰しも自分のできない部分や弱みを指摘されたり、ましてや自分からそれを求めることはハードルが高いです。
ただ、事業や組織は成長を続けます。自分自身がその成長に追いつき適応していかなければ、会社をアクセラレートすることはできないため、自分自身をアップデートし続ける必要があります。
実際に自分に届いたBillと受けたフィードバック
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心の器を広げて続けていく3年間だった
Ubieには優秀なメンバーが揃っています。
なおかつ、採用時には今いるメンバーよりも優秀なメンバーを採り続けるため、基本的には自分よりも強いメンバーしかいないため、否が応でもできない自分と日々対峙しなければなりません。
また、急激な組織拡大には多かれ少なかれ歪みも生じ、過去に意図的に積み残した負債など、長くいるからこそ見てきたもの、得てきたものも多くあり、それは大きな財産として活きています。
そんな中で自分は、できないことを認め、弱い自分を、そして組織を赦し、向き合いながら強みを還元していくことを意識し続けてきました。
器を大きくしていくと、ほとんどのことはさほど大した問題ではなくなります。そうやって、過去の出来事を振り返った時に笑いながら話してきた自分は、これからもその活動を続けていくんだと思います。
社員数20人でJOINしたなんでも屋は、200人超になった組織において緩やかに価値を失っていくのか。
会社が大きくなると、相対的に自分の会社へ与える影響は小さくなります。しかしそれは必ずしも悲観的なことではなく、むしろ喜ばしいことですらあると思います。
相対的な影響は小さくなれど、根底にあるUbienessというスタンスと、それをもとに自己の成長を促す仕組みや行動指針など、内的・外的両方からそれを支え続けることで、自身のアウトプットの絶対量を増やしていくことは可能です。
組織が500人になった時には、きっと今には想像もしていないような出来事が待ち構えているはずです。
その時に事業を支え、価値を提供し続けられるように、今日もまた自分と向き合い、器を大きくする作業を続けていこうと思います。
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