スタートアップの生産性を最大化する人材(スタンス)「Ops」をつくった話
推進と仕組み化でミッション実現に向かう”エンジン”
Ubieを構成する「Ubie Discovery」「Ubie Customer Science」「Ops」
Ubieでは、創業3年目の2019年末より組織を2つに分けて、事業成長を加速させています。
・0→1フェーズの「開発」を担うUbie Discoveryチーム
・1→100フェーズの「拡張」を担うUbie Customer Scienceチーム
※詳しくはこちらをご参照ください
このうち、Ubie Discoveryチームを円滑に運営すべく、推進や仕組み化に従事し生産性を最大化するOps(オプス)という人材(スタンス)があります。
宇宙へロケットを打ち上げる際の宇宙飛行士がUbie Discoveryメンバーだとすれば、Opsを担うメンバーは宇宙センターにいるひとたち。ロケット打ち上げから帰還まで、地上でプロジェクトの成功にコミットします。ちなみにOpsメンバーはこの例えをめちゃめちゃ気に入っています。
今回はこのOpsにフォーカスをあて、チームが生まれた経緯や具体的な乗務内容をお伝えします。
専門領域のプロフェッショナルとして活動するOpsメンバー
Opsメンバーは2021年8月1日現在で22人在籍しています。Ubie Discoveryメンバーは80人ほど在籍しているので、およそUbie Discovery4人に対し1人がOps。バランスや役割からみると、バレーボールでアタックはしないがどんな球でも拾い、チャンスのときはトスを上げるリベロのような存在です。
外資系企業や国内スタートアップ・ベンチャーでの経営企画、新規事業開発、PR、人事、経理など、それぞれのバックグラウンドを活かし、専門業務の実行やロジスティクス、仕組み化などを担っています。
<OpsメンバーのTwitter>
Org Ops 太田 @tetsu_zzz
事業開発Ops 能登 @peter_0123
事業開発Ops/カスタマーサクセス 今園 @imassy_ub
Affrction PR Ops 岡 @harukaaa502
Affection PR Ops 上田 @co_ri_n
▶OpsなんでもQ&A① バックオフィスとはどう違うの?
なめらかに「開発」が進むために、「運営」という「機能」を果たすメンバーの総称なので、結論から言うと一般的なバックオフィス業務はOpsに内包されています。ただ、職種でいう経理・労務・総務はOpsメンバーですが、制度設計や株主・監査対応、IPO準備等のコーポレート機能の開発はUbie Discoveryメンバーがリードしています。
分かりやすいバックオフィスとの違いを挙げるとしたら、職種によってはOpsメンバーも積極的にフロントに立つ、という点でしょう。ユーザーサポートやPRのOpsメンバーは業務の半分ほどは現場にいますし、出張もしばしばあります。
▶OpsなんでもQ&A② アシスタントとはどう違うの?
マネジメントを必要としない点、「人」につくのではなく「会社」「事業」の目標に向かって活動する点が異なります。
UbieのUbie Discovery-Opsチームの特徴として、だれも人のマネジメントはおこないません。そのため、上司部下といった縦のラインも一切ありません。Opsの目標は、全社OKR、チームOKRが達成される状態をつくること。スポットでUbie Discoveryメンバーから「この対応/サポートお願い!」と依頼されることはありますが、基本的には会社や事業が正しく成長するために自分にできることを日々実行しています。OpsメンバーにとってUbie Discoveryメンバーは「得意なことが違う頼もしい同僚」です。
「人間力」で組織と事業を支える
Ubie Discoveryメンバーには「Ubieness」という人材要件がありますが、Opsメンバーにも現時点では下記の人材要件があります。
※Ubienessについてはこちらをご参照ください
第一創業期を終えたスタートアップは、さらなる未来に向けてステークホルダーが多様化し、ハード・シングスが一気に増えていきます。そんな変化の激しい現場で常に周りを見渡し、障壁があれば取り除き、成功の兆しが見えたら仕組み化するのがミッション。Ubieの背中を預かっているのはOpsメンバーたちです。
だからこそ、他人の、チームの、組織の成功を心から願い喜び、ひたすらに尽くしていく圧倒的Giver精神が求められます。「一緒に働けて心強い、安心できる」。そんな人間力こそが最大の武器なのかもしれません。
「Ops」が生まれたのは組織成長への危機感から
Ops第1号社員が生まれたのは社員が20名ほどになった2019年4月のこと。業務委託として採用やバックオフィスを担当していた太田(@tetsu_zzz )でした。
当時のUbieは第一創業期まっただ中。市場を切り拓くべく多くのメンバーが日々スピード感を持ってプロダクトや組織、情報を「開発」していました。そのため、当時の人材要件は「開発」に適したスキル・ポテンシャル・パーソナリティを定義するもののみ。
ただ、組織やプロダクトをグロースさせた上で安定的に機能するには、「開発」に加え「運営」にも目を向ける必要があります。
ところが、「運営」の要となる機微なサポートやフォロースキルは、当時の人材要件のスコープ外。人材要件は持ち合わせていなかったものの、これからのUbieには必要不可欠な存在。採用するには、新しい人材要件を作らねば……。そこで生まれたのが、「Ops」という概念でした。
採用をリードした森 ( @moriudon0626 )は、「課題ありきで採用しようと思ったのではなく、一緒に仕事をするうちに『彼(太田)のような人材がいないとUbieは大きくならない』と思い始めるようになった」と振り返ります。職種ベースから役割ベースへとニーズが昇華され、Ubieが新たな一歩を踏み出した瞬間でした。
実際に新メンバーを採用するために議論したメモの一部をご紹介します。
このように、安易に瞬間的なニーズで意思決定をせず、組織に必要な要素を定義することから始めた点は、「組織は採用が命」という創業当初からのポリシーが体現されているUbieらしいエピソードです。
▶OpsなんでもQ&A③ なんで「Ops」って言うの?
「Ops」は「Operations」の略語で、『目標を達成するため、物事を運営・推進していく手順を定めること、また、それに沿って実施していく一連の作業、実務』のこと。「テクノロジーで人々を最適な医療へ案内する」というミッションを組織が一丸となって達成するために物事を運営・推進する役割としては最適なネーミングです。
実はこの名称に決まるまではUbie Discoveryを「ドライブ」、Opsを「サポート」と呼んでいました。主従関係があるように感じられたり、主体性を感じにくかったりしたことから、サポート→エンジン→Opsへと呼び方を変えています。
「エンジン」に決まるまでの議論はこんな感じ。※一部抜粋
Ubie Opsチームが向かう未来
組織づくりはまだまだ模索中ですが、最後に、Opsがあるべき姿をUbie代表と現場の両視点からヒアリングしたのでご紹介します。
両代表が思うOpsのあり方
▶共同代表取締役 医師 阿部( @Ive0209 )より
▶共同代表取締役 エンジニア 久保( @quvo_ubie ) より
Opsメンバーが思うOpsのあり方
現Opsメンバーに「あるべき姿」をアンケートで聞いたとったところ、下記のようなキーワードが見えてきました。
『木』
『エンジン』
『縁の下の力持ち』
『Giver』
『包容力』
『アメーバ』
共通するのは、組織が正しく機能するためのゆるがない土台であるということ。だからこそ、社内外にアンテナを張りめぐらせ、時には職務の範囲を超えて行動したり、周囲がやりたいことの一歩先を行ったりすることで、バリューを発揮し続けます。
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【Ubie株式会社について】
「テクノロジーで人々を適切な医療に案内する」をミッションに掲げ、医師とエンジニアが2017年5月に創業したヘルステックスタートアップです。AIをコア技術とし、医療現場の業務効率化を図る「AI問診ユビー」と、症状から適切な医療へと案内する「AI受診相談ユビー(https://ubie.app)」を開発・提供。誰もが自分にあった医療にアクセスできる社会づくりを進めています。