コロナ禍からの脱出か、コロナ禍への突入か


来年1月からスコットランドに行く事になりました。

「こんな時期に」という声もチラホラ聞こえてきますが、僕にしてみればこんな状況にならなければ今頃ホンジュラスで自分のキャリアを作っている最中だったし、こんな状況じゃなければ日本でフリーターをやっている事もなかったのです。

「俺らもツラいんだからお前もツラい思いをしろよ」みたいな思考にハマって足を引っ張ってくる人もいるにはいますが、そういう体育会系な考えは高校卒業と同時に終わらせたので、残念ながら一緒に苦痛を味わう事はできません。“脱・体育会系“万歳。

とはいえ、ヨーロッパの現状を危険視した上での「忠告」として大丈夫?と聞いてくれる人も勿論います。感染者の数もまた増えているし、日本よりも危ないという話もあります。

ただ、安全(と思われている)日本で消耗しながら生きるのも自分からすれば精神衛生上危険だし、「コロナだから」という言い訳を盾にして自分から動かない方がよっぽど馬鹿馬鹿しいと思います。

そして、ホンジュラス行きを決めた時も「危なくない?」「本当に大丈夫なの?」と聞いてくれる人が沢山いましたが、今回も含めて「その国で生きている人がいるんだから、俺も大丈夫」と思っています。誰も生きていられない場所とか、或いは戦争状態で無秩序に人が殺されていく場所なら躊躇いますが、「運が悪ければ死ぬかもしれない」程度の場所なら問題なく行きます。というか、そもそも死にに行くわけじゃないんで生きるために精一杯の対策もします。

そんなこんなでスコットランドに行く事が決まったんですが、やはり現地の状況も全く読めない状態です。1日の新規感染者もスコットランド全体で1000人を超えているようなので(イギリス全体では20000人超)正直言って問題なく1月の渡航予定日に行ける確率は50%以下かなと。

入国制限がかかるかも知れないし、契約先のジムが閉鎖になるかも知れない。あるいは僕が向こうに行く前にコロナに罹ってスケジュールが崩れるかも知れない。行く末は神のみぞ知る。2ヶ月後には出発するのに、未だに先行き不透明な海外渡航は自分自身初めてです。

ただ、何かしらの不都合が発生して渡航ができなくなる可能性を加味した上でのチケット購入だったので100%損する事は無いと思います。本来であれば9万円台で行けるカタール経由のチケットではなく、14万出してロンドンへの直行便、さらに年内であれば旅程を変更可能なフレキシブルチケットを購入しました。

今のイギリス全体の水際対策として、日本をはじめとする「低リスク国」からの渡航は入国後の隔離が必要ない事になっています。しかし、たとえ乗り継ぎの数時間でもカタールを経由した場合は2週間の隔離措置がつく事になります。そこでかかる家賃と食費をはじめとする生活費、時間、ストレスを考えたら5万円上乗せしても安いと思って買った航空券に「おまけ」として付いているフレキシブルサービスが今は超重要なセーフティネットになっている状況です。

コロナ禍で精神を削られる日本から、コロナ禍で国全体が削られているイギリス・スコットランドへの渡航は、自分をどう変えるのかが楽しみでもあり、恐ろしくおもあります。

それでもやる。俺は負けない。

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