カラオケで歌っていたら友達が礼拝を始めた(創作コント)
Aは友人のBとカラオケを楽しんでいた。Aが曲を歌い終わる。
A 「次はBの番だろ。曲を選ぶドン!」
B 「すまん、探してる曲がなくって。」
A 「遅いなー。探してやろうか?」
B 「カーナ神への賛歌って曲なんだけど」
A 「カーナ神?」
B 「神様の名前だよ。知らないのかよ」
A 「知らないよそんな神様…。あとそんな曲はDAMにはないと思うぞ」
B 「もうすぐ礼拝の時間だから、歌って祈りを捧げなきゃならないんだよ。」
A 「何教だよ。それに礼拝?。お前がそんなことやってるなんて初めて知ったぞ。」
B 「礼拝は朝の6時、6時半、7時の三回だからね。」
A 「ずいぶん朝に固まってるな。」
B 「朝は昼の5倍の生産性があるって教義だから。」
A 「どっかの自己啓発本みたいな教義だな。」
B 「カラオケに曲がないと…困るなあ」
A 「そういうのって一人で歌えばいいんじゃないの?宗教の事はよく知らないけど。」
B 「シンセサイザーとエレキの伴奏が必要なんだ。」
A 「ずいぶんポップな宗教音楽だな。」
B 「そうか!youtubeの動画を聞きながら歌えばいいんだ!」
A 「youtubeにあるの!?」
B 「そうだよ。50億回再生だからね。」
A 「宗教の力すげー」
B 「…削除されてる」
A 「元から無いんじゃね?」
B 「ついにこの国でも宗教弾圧が始まったか…!」
A 「元から無いんだろ?」
(部屋の電話が鳴る)
A 「もう終わりの時間かー。(電話をとる)…はいもしもし」
店員「お客様。礼拝の時間まであと10分となりました。ご準備をお願いいたします。」
A 「お店もそっちの人なの!?」
B 「すいません!曲が入ってないんですけど!」
店員「JOYSOUNDならありますよ。部屋変えますねー。」
A 「JOYSOUNDなら入ってるの!?」
~部屋を移動~
B 「よし、時間だ。歌います。」
A 「さっさとやってくれ。」
店員「お願いしまーす。」
A 「なんでお前もいるの?」
~イントロ開始~
A 「ん!?聞いたことがある!」
B 「この度はこんな私を選んでくれてどうもありがとう。ご使用の前にこの取り扱い説明書をよく読んで…」
A 「意外ッ!それは西野カナッ!!」
店員「ああ、神様がいらっしゃる!」
(ドアが勢いよく開く)
A 「うわ!!何だ!?」
警官「警察だ。カーナ教の信者だな!?逮捕する!」
A 「待ってください!結局こいつらってただの熱狂的なファンですよね!?」
B 「いいんだA。こうしてこの国では自由が奪われていくんだ。」
A 「かっこいいこと言ってるけど、お前ただの熱狂的なファンだよね?」
店員「すいません。仕事に戻っていいですか?」
A 「お前は逮捕されないのかよ。さっさと行けよ。」
警官「この前、このカーナ教とかいう連中が本人をストーカーして被害届を出されたんだ。」
A 「あーそらあかんわ。罪を償っておいでB」
B 「たまにアルバムを差し入れてくれると助かる。」
A 「どのアルバムがいい?」
B 「Love Place」
A 「オッケー」
しかし、これをきっかけに西野カナを聞くようになったAは、いつしか熱狂的なファンになり、カーナ教に入信する。彼がカーナ教のトップに収まるまで、さして時間はかからなかった…
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