見出し画像

リペア承ります

古着屋をはじめて早14年余り。古着というものを着始めてからはもう20年以上。

新品の服と比べると古着はまずいろんなところが完璧でありません。

染み、傷、よれ、縫製、、、普段から古着を好んで着ているという方にとってはもはやこのあたりはデフォルトのようなもの。

これ縫製がいまいちだけど、めちゃくちゃかわいいな、とか、この染みはたぶん落ちないだろうなぁ、けどかっこいいよなぁ、とか、むしろこのリペアの仕方かっこよすぎる、この生地のよれ具合がたまらん、とかそれはもう感覚として千差万別。

が、割とテトラに来てくださるお客様は”筋金入りの古着好き”という方よりもどちらかというと”おしゃれやお洋服が好き、その中で古着も着る”という方が多いような気がしています。

そんなわけもあり、オープン当初から仕入れたものはすべてクリーニングをして、直せるものは直してできるだけきれいな状態で店頭にお出しするようにしています。無論、ダメージが味だと感じるものはそのまま。

そして、シミや解れといったお直しだけでなく、100人100通りの個性豊かな体系、一点ものの古着をできるだけマッチングできるよう、丈のお直しなども可能な範囲でお受けしています。


さて、このごろはお持ち込みのお直し(リペア・修理)のご相談もよくいただき、お受けいたしております。

パンツやスカートの丈詰め、切れてしまったゴムの修理、できることなら、なんでもござれ。

そんなわけで今回はご依頼いただいたりペアを一部ご紹介します。


古着のスカート。

古着のスカートって生地がとても素敵だけどウエストサイズが大きいってことが多々あります。そんな時にはウエストベルトの位置にゴムを入れてお好みのサイズにお直しいたします。

画像1

こちらはもともとウエストはゴムではないのですが、ベルト部分にゴムを入れて小さくリサイズしています。

画像3

スカートに於いては特にウエストサイズを小さくしたい場合はこの方法でサイズ調整しています。

ほとんどの場合ウエストからギャザーが入っているのでゴムを入れてもそう違和感はありません。

近頃は仕入れ時点でかわいいけどオーバーサイズが難ってアイテムもお直し前提で仕入れてくることもしばしばあるくらいです。


お持ち込みのワンピース。

『ネットでかわいいと思って買ったはいいけど丈が長すぎて着れない。そりゃあモデルさんが着てるんやもんねぇ…(悲)』とお客様。

画像3

それがこちら。見るからに、長い。。。でも確かにかわいいです!

ティアードスカートのデザインですので1段分をカットさせていただくことになりました。刺繍がふんだんにされたデザイン、一番下の段は尚のこと素敵です。お客様もこの部分は残してほしい…というご要望で下から2段目をカット。

画像5

そして仕上がったのがこちら。

晴れて箪笥の肥やしを回避。着ていただけることになりました!!


他にもいろいろ

画像16

切れてしまったゴムの付け替え修理。

画像16

こちらはミリタリーシャツのダメージ。ダメージを味と受け取るかどうかもお客様それぞれ。

ミシンで叩きリペアさせていただきました。右下は裏側なのですが、接着芯で補強して、その上で縫い付けています。


画像19

そしてベビーサイズのワンピースの首回りが小さくて着られない。というご相談。

こちらは肩をカットしてボタンを付けて解消。


お洋服だけでなくバッグのご依頼も。

画像17

バッグのハンドル部分が擦れて中のビニールが見えてしまっています。

画像18

お客様とご相談ののち、リネンの生地でカバーをさせていただきました。

レザーバッグの修理。

画像8

一見どこかわかりにくいですが、ハンドルの部分に裂け目が。

画像7

お買い上げいただいてすぐに裂けてしまったとのことで、大変申し訳なかったなぁと反省する思いです。

店頭では問題なく思えても実際使うとあれ?となることがごく稀にあります。(これは主に靴に多いです。)

今回は更にお客様ご自身で『修理屋さんに持って行ったけど修理してもらえなかったんです』とのこと。

ユーズドなので仕方ない部分もあれど、このままではやはり使えないので、少しの変化はご了承もいただき修理させていただきました。

画像9

先ず皮用ボンドで裂け目をつなげます。

画像10

そして用意したのが補強に使うレザー。

幸い端切れの在庫がありました。しかし着色されていないレザーで左側の薄いベージュ色。このままだと違和感が出そうなのでオイルを染み込ませてこっくりとした飴色に加工。

画像11

その端切れをハンドルの形に添ってカット。そしてバッグ本体と補強用のレザーに穴を開けます。

画像12

そして裏から補強レザーを付けてカシメで固定。

画像13

最後にボンドの跡が目立たないように着色して完成です。

画像14

画像15

これでまた使っていただけるバッグとなりました。

あきらめる前に修理という選択を。

わたしはレザー職人でもなければ修理の専門家でもないのでこのやり方が合っているのかどうかはわかりませんが、その都度最善の方法を見出しながら作業させていただいております。

修理屋さんなどではある程度フォーマットの中でのお直しとなるかと思いますので今回のレザーバッグなどは修理不可となったのだと思いますが、完全にきれいに、完全に元通りにはならないかもしれませんが、工夫次第でお直しができることもありますので、あきらめる前にぜひご相談いただけるとうれしいです。

また、基本的にユーズドと言えど、テトラでお求めいただいた商品に関して、不備が見つかった際にはぜひ教えていただけると助かります。

お買い求めくださったもののリペアはもちろん、他店でご購入されたお洋服なども、たいせつに、長く、ご愛用いただけますように、できる限りのお直しを承っておりますので是非ご相談くださいませ。

究極で言えばこんなのもやってます↓

////Repair///カラーとカフスの交換


服に、カバンに、物に、愛着を持てると身の周りにあるものすべてがお気に入りで構成されたりするかもしれません。それって幸せなことなんだろうなぁと思います。

物の寿命を決めるのは、実は使っている自分自身だったりするのかもしれませんね。



+++古着と日用品 tetra (テトラ)+++

大人のための古着と暮らしに彩りを添える日用品のお店です。

【WEB site】http://tetra-furugi.jp/

【online store】https://s.tetra-furugi.jp/

【instagram】https://www.instagram.com/tetra.nagahama/

【OPEN】11:00~17:00(土・日~19:00)

【CLOSE】日・月 (ただし毎月第一日・月はOPEN)

滋賀県長浜市宮前町10-5 TEL/0749-65-8801

◀お問い合わせ▶

tetra.nagahama(アットマーク)gmail.com


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?