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<Teto teto×Pomu×川西小学校>はぶ草ラベルプロジェクト

はぶ草の生産販売を「よつ葉会」さんから引き継いで2年間。地域で愛される「伝統茶」であるはぶ草茶を、もっとたくさんの人に手に取ってもらえるよう奮闘中です。

その一つとして、ラベルのリニューアルに取り組んでいます。
このプロジェクトをいっしょにやってくださっているのが、川西在住のスマイルアーティスPomuさんと、川西小学校です。
Pomuさんは川西小学校の卒業生。
Teto tetoメンバーの子ども達は、みんな川西小学校に通っています。
近年、作る人が少なくなっているはぶ草茶を、ここ川西で頑張って作り続けてきた方達のおかげで、はぶ草茶が地域の宝として残っており、私たちはそれを引き継ぎました。
子ども達がラベルの作成に参加することは、このつながりの中に子ども達が加わることになります。
地域の宝を残していくためには、生産する人だけでなく、Pomuさんのようなデザインをする人、写真を撮る人、土壌の研究をする人などのさまざまな力が必要であることを学んで欲しいという願いを込めたプロジェクトなのです。

川西小学校の児童数は、24名。
一人一人に「川西の主人公」というテーマで絵を書いてもらい、それらを使ってPomuさんがラベルをデザインします。
9月8日の全校朝会の時間に、全校児童にプロジェクトについて説明をした後、作画に取り組んでもらいました。
全校朝会からの、全校図工でした。
画用紙に色鉛筆やクレヨンで絵を描く子もいれば、タブレットで絵を描く子もいて、カエル、鹿、雀、鮎、などたくさんの主人公があらわれました。

その様子を中国新聞の林記者が記事にしてくださいました。

9月9日中国新聞朝刊

林記者は、小学生のお子さんを持つお父さんですが、コロナの流行以降、子ども達の体験の機会が減ったことを痛感しておられました。
郷土を愛する心は、そこで楽しかったり、嬉しかったり、悔しかったり、さまざまな体験を通じて育まれるものではないかと思います。
これまで得られてきた方法で得られないのならば、不完全でもいいからそれに代わる方法を見つけないと、と話をしました。

9月15日には、5年生と6年生がPomuさんの授業を受けました。
Pomuさんがこれまでどんなキャリアを築いてきたのかを聞いた後、イラストレーターとしての仕事の一端を体験してもらうというものです。
この日はICT支援員さんに協力をいただき、ICTを活用した授業でもありました。
8日に書いてもらってデータ化しておいたイラストを子ども達のタブレットで読み込みました。
それをイラストアプリを使って、背景を透明化したうえで、Pomuさんが作成した背景に自由に配置しました。
使っているイラストは同じでも、配置や大きさが異なると、異なるデザインになりました。
そうしてできたデザインはプリントして、オリジナルラベルのはぶ草茶を子ども達にプレゼントし、お家で飲んでもらおうと計画しています。

子ども達の一人一人が授業をどう受け止めたかはわかりませんが、楽しそうに、目を輝かせて、ラベル作成に取り組んでいました。
絵を描くことが好きな子はたくさんいますが、それを仕事にしている人の話を聞く機会はなかなかありません。
また、今やデザインはICTの知識やスキルなしにはできません。
子ども達が使っているICTをさらに高度に活用しているプロの世界を見ることができたのも、よい経験になったのではないかと思いました。

<Teto teto×Pomu×川西小学校>のラベルのはぶ草茶を、お披露目できる日が楽しみです。



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