「煽り」や「イジり」とVtuber活動の親和性

 こんばんは。Vtuberをやっています、テトランパトルです。

 みなさんは「煽り」についてどのようにお考えでしょうか。
 エンタメ稼業であるVtuber界隈において、「煽り」や「イジり」というのは日常的なものになりつつあります。
 嘘です。ちょっと言いすぎました。日常的と言えるほどではないかもしれません。しかし、割と見かけることも多い、ぐらいには散見されると思います。

 なんとなく気になったので、Twitterのアンケート機能を使って回答して頂きました。助けて集合知。
 質問の内容は、「煽りやイジりを視聴者の立場で見たときどんな風に思いますか?」という主旨のものでした。



 結果、ものの見事に肯定的・否定的意見が約半分ぐらいと割れました。
 合計すると、ちょっとだけ否定よりの意見が多いですが、3%ぐらいなのでほぼ誤差かもしれません。

 正直、調査母数が少ないので結果にあまり信憑性はないのですが、それでもこの結果から判断するなら「煽り」や「イジり」については、かなり慎重に運用した方がいいということになるのではないでしょうか。

 「エンタメの手法として純粋に面白いから有り」という人も、「とりあえず見ていて不愉快になるので無し」という人も、20%未満で全体から見れば少数とは言えないにせよそこを頼りにできるほどの割合ではなさそうです。
 となると、残りの中間層をいかにして取り込んでいくのかが、「煽り」や「イジり」をエンタメとして活動内で扱っていく際のコツと言えそうです。

 「配信や番組をより面白くするために」「親しい間柄でやるか、もしくは事前の打ち合わせでやりとりについて調整した上で」運用していけば角は立ちにくいということですね。

 

 無理じゃないですかね……?


 本職のテレビ番組でさえ、完璧にコントロールできてないと思うんですよ。「煽り」やら「イジり」を使ってのエンタメって。もちろん、それが上手い人や、事前調整を完璧にしているところはあると思うんですが。
 どうしても、万人に受けようとすると凡庸なものになってしまいがちというか、妥協が混じってしまうということなんでしょうかね。

 現在のテレビ番組の「煽り」や「イジり」の使い方については、むしろ受ける層を狭めてでも確実にそれが届くところに効果を与えようとしている印象を受けます。
 つまり、コンテンツの前提として「煽りやイジりを受け入れない層」を計算に入れていない。そんな気がするんですよね。

 もちろん、そうじゃないテレビ番組も多々あるので、これは「煽り」や「イジり」が有効であるテーマの番組限定の話です。
 扱うテーマによって、「煽り」や「イジり」が有効かどうかって異なりますよね。
 さて、それではVtuberの主な活動ではどうなんでしょうか。



 「ゲームプレイ実況」
 「雑談配信」
 「コラボ配信」



 ……物の見事に「煽り」や「イジり」が映えそうな内容だと思うのは、僕だけでしょうか。
 コラボじゃない1人の時なら「煽り」も「イジり」もないだろう? 果たしてそうでしょうか。
 テレビ番組とネットでの配信活動の大きな違いの一つに、視聴者の声の届けやすさがあります。
 「煽る」のも、「イジる」のも。配信活動者同士で行われるだけでなく、視聴者から親愛なる活動者へ向けて行われることも十分あり得るのではないでしょうか。
 つまるところ、「煽り」や「イジり」が視聴者と配信活動者のコミュニケーションの一環として起こることもあるぐらいには、Vtuberの活動と「煽り」「イジり」の親和性は高いのだと考えられます。


 僕は「煽り」や「イジり」は確かにエンタメとしての手法の一環だと思っています。それを有効に扱うことは、間違いなく娯楽としての質を高めることに繋がるとも考えます。

 ただし、それはあくまで手法の一つであり、全ての活動者が強要されるものではないとも思います。
 実際、「煽り」や「イジり」が有効でないテーマで活動されているVtuberさんも数多くいらっしゃいますし、例え有効であってもそれを望まないとおっしゃる方もいるでしょう。

 「煽り」や「イジり」について今一度考えてみて、それぞれの活動に何かしら活きるものがあることを願っています。



 ……僕? 僕は、いつも来てくださってる視聴者さんになら、煽られてもイジられても楽しんで返せますよ!(* ▽ *)
 そんな、いつも遊びに来てくださる視聴者さんに、あなたもなって頂けませんか……! どうぞよろしくお願いします!