子どものお薬

5月、次女マルの登園拒否が酷かった。

頑張って登園してもまともに教室にもいられなくてそこら辺を勝手にふらふら、職員室に1日いるなんて日もあったみたい。

そんな状態でずっといるってどうなんだろうと、児童発達の病院でそのことを相談したところ「お薬」を提案されたわけです。
ただ、3歳という低年齢で飲むとどんなことが起こるか怖いから、低用量で2週間試して、飲んでいる間どう変化するかを見て良さそうなら継続しましょうと。

私は子どもが飲むお薬は「どうしようもなく騒いでしまう子をとりあえず大人しくさせるもの」だと思っていて、マルはまだそこまでのレベルじゃないと思ってたので「お薬なんて!」と言う感じ。
正直人格をどうにかするお薬って怖い!という印象ももちろんあったから、処方された薬を1週間ぐらい自宅で寝かせて夫と「本当に飲ませていいのか」と何度も何度も話をした。

ただ誤解がないように書いておくと、こういうお薬は「人格をどうにかする」お薬ではないってこと。
喘息の人が気管支を開く薬を飲んだり、糖尿の人が血糖値を抑える薬を飲んだり、そういったものと同じなんだと思う。思考があちゃこちゃしちゃう脳を落ち着けるための薬。結果として、落ち着きが無かった子が落ち着いたりするから「人格をどうにかした」ようになるけれど、それはあくまで結果であると。

で、飲ませる理由としても本人が落ち着くためというよりは、「落ち着かなかったために周囲から否定される経験をひとつでも減らす」ことに目的があるということ。

教室でじっと座っていられなけれない子は怒られるのだ。
それによって「私はダメな子だ」ということにならないように「怒られない子」にするためのくすり。

うーん、それもまたどうなんだろと思う。
でも実際、集団生活においてどうしても集団行動から外れる子は怒られる確率は高く、それによって自己肯定感が下がることは否めない。
そんな集団生活自体がおかしいんじゃないのかという考えもぐるぐるしたけれど…結局飲ませることに。

2週間のお試しなので飲んでいる間の様子を観察するも、飲んでる間の方が明らかにおかしい。とにかく寂しがるし、なんでも不安がるし、癇癪もすさまじかった。そして、私が一番困っていた衝動性に関しては全く収まる事は無く、元気いっぱい大暴れなことに関しては変化なし!
これじゃあ薬を飲ませても本人にとっても周囲にとってもデメリットしかない…。

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