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自然と重ねてしまっていた

ずっと引きずっていた、元恋人のこと。
一つ前の記事には、やっと写真を消すことができて、ちゃんと君が思い出になったことを書いた。


そんな作業を行ったからなのか、私には新しい恋人ができた。


写真を消した作業の後、高校の友達と会う予定があった。いろんな話をして、みんなの恋愛観を語っていた。

私は正直、1人でも生きていけると思っていたし、恋人は要らないし、結婚もしない。長生きをするつもりはないから子供も要らない。そんな考えをさらけ出していた。

友達はそれを聞いて、びっくりしていたというよりかは若干悲しみのような表情をしていた。「いつ死んでもいいと思ってるよ」と言うと、「そう思った時に私達の顔を浮かべてくれないのは悲しいよ」と言ってくれた。

そうだよね、結構自己中心的な考え方をしていたよね、とハッと気づいてしまった。

ふいに、
「○○は1人でいるより、人と居る方がいいよ」と言われた。以前付き合っていた時と何かが違っていたのだろうか。理由を問い出しても、理由はわからないみたいだった。

ただ、漠然とそう思うという直感的なものは、意外と真理だったり、特に他人から言われるとなぜか説得力が増す。

友達と別れて家までの道。
ずっと引っかかっていた言葉。
1人でいるというプライドなんて捨ててしまおうと思った。

そんな私はマッチングアプリをインストールした。

いろんな人とやりとりをして、別に苦痛じゃなかった私は、もしかしたら向いているのかもしれないと思ったし、むしろ楽しいとさえ思ってきていた。

どこか一部でも合う話があれば楽しいし、私の1番好きなものと相手の1番好きなものが一緒だったら、時間を忘れてやりとりをしてしまうくらいに楽しかった。

付き合うことになった人は、まさに、1番好きなものが一緒だった。

こんなことを言うのは良くないかもしれないけど、元恋人と重なる部分がいっぱいあった。だから好きになった、とかではないけど、気づいたら好きになっていた。

元恋人とのせいで怖くなっていた恋愛を、また再開させる。恋愛って確かにこんなのだったな、と思う反面、もう傷つきたくないな、とも思っている。

どうしても重ねてしまうけど、私は今の彼が好きで、君とのことはもう思い出なんだ。そう言い聞かせて、私は前に進む。

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