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幸せにしてやってください
諦めることにした。
一旦恋はおやすみにする。
もしかしたら明日にはやっぱり諦められないとか言っているかもしれないけれど。
別れてから考えない時なんて本当に余裕がない時くらい。
暇さえあれば考えてしまうくらい、私は君に沼っている。ズブズブと入り込んでしまったこの沼から抜け出さなければ、と思ってはいるもののなかなか抜け出せない。
君には新しい恋人ができた。
見てしまったし、直接君の口からも聞いた。
新しい恋人の好きなところは?と聞くと、常識力があって頼りがいがあるところって答えた君。
私には頼りがいなかった??
年上のくせにしっかりしてないから??
そうやって聞く権利は私にはもう無くて。
なんで新しい恋人の話してくれないの?って聞くと、だって聞きたくないでしょ?と答えた君。
なんで聞きたくないって決めつけられてるのか分からないし、聞けば吹っ切れるのになんで言ってくれないのか私には分からなかった。
他にもいっぱいあった。
君と会うと心がざわつく。
でもそれが快感だった。その快感を求めて君が居るだろう場所へ出向いてしまっていた。
だけど、そのざわつきがモヤモヤに変わった途端、私はもうこういうの辞めたいと思ってしまう。
私はキープされていると思った。
自分のことを好きな人が近くに居たらそりゃ離したくないのは当たり前だよね。
ならいっそ、君の幸せを願おうか。
「好きな人だから、幸せを願う」
今まで感じたことのなかった想いが遂に私に込み上げてきた。
私は君から離れないといけない。
私のためにも、君のためにも。
もし街で君と恋人が歩いているのを見かけた時、
この子を幸せにしてくださいね、と心から言えるように。
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