見出し画像

【メイレビュー】12/13(Mon) ハーフウェイクラブにとっての「となりの代理人」とは? 田邊伸明(ジェブエンターテイメント代表)が伝えたいこと #ハフコミ 隔週報 vol.19(五十嵐メイ)

 みなさん、こんにちは! ハフコミウェビナーの「メイレビュー」を担当している、ライターの五十嵐メイです。

 今回のウェビナーの特別講師は株式会社ジェブエンターテイメント代表取締役の田邊伸明さん。田邊さんは、2000年にJFAから選手代理人ライセンスを受け、サッカー選手の代理人として20年以上ご活躍されている方です。そしてゲストには、田邊さんがモデルとなった漫画『となりの代理人-フットボール・エージェント』の著者である能田達規さんをお招きして開催されました。

 皆さんはサッカー選手の代理人にどんなイメージを持っていますか? 私は今回のウェビナーに参加するまで「代理人=怖そう」というイメージを持っていました……。

 というのも、代理人というのはサッカー選手の契約に関わる職業というのはわかりますが、実際にはどんなことをしているのか、なかなかイメージが湧かなかったからです。どんなお話が聞けるのか、ワクワクしながら今回のウェビナーも参加させていただきました!

■エージェントの仕事は契約交渉だけではない!

 私は今回のウェビナーに参加するまで、代理人という職業は「サッカー選手の契約業務に携わっている」くらいのイメージしか持っていませんでした。でも、田邊さんの話を聞いてみると、どうやらそうではないことがわかりました。

 シーズン中は、契約している選手の試合をチェックするのはもちろんですが、キャリアに関する相談など、さまざまな悩み相談にも乗ったりしているそうです。大切なのは、選手のシーズンの過ごし方。

 契約交渉をする場では、その選手がどのようにシーズンを過ごしたかによって評価されます。つまり交渉の場では、すでに結果が出ているわけです。ですから田邊さんは「シーズンを通して、自分たちがどのくらい選手と関わり合いになれるかが大切」と言い切ります。

「僕たち、契約交渉を頑張るから、君たち選手は結果を出してね」という関係ではなく、二人三脚で共に歩みを進めているんだなということが理解できました。ですから代理人は、マネジメント力も問われるわけですね。

 今回のウェビナーで、私は『となりの代理人-フットボール・エージェント』という漫画を知りました。この漫画は、田邊さんが実際に経験した話を元に書かれているそうです! 今回のウェビナーを受けて、代理人についてもっと知ってみたいという気持ちが湧き出てきたので、私も読んでみようと思いました。

■代理人はなぜ「敵」と思われてしまうのか?

 田邊さんのお話の中に「代理人誤解あるある」というのがありました。代理人と聞くと、何やらややこしそうだなというイメージを持つのは私だけではなかったみたいです。

 Jリーグクラブで活躍していた選手が、ハーフウェイカテゴリーのクラブに移籍する際に「代理人との契約を辞めたら契約したい」という話になったことがあったそうです。代理人がついていると、契約の際にややこしくなるという誤解。それは、代理人との接点があまりない、ハーフウェイクラブにおいては、結構あるあるの話なんだとか。

 結局「選手がプレーできる環境があるならば」ということで、その選手との代理人契約を終了したそうです。私はこの話を聞いて、違和感を覚えました。代理人というのは、契約選手がいなければ仕事にならないわけです。なので、簡単には契約を終了したりしないのかな? というイメージを私は持っていました。

 でも、実はそうではないみたいです。ハーフウェイのクラブに移籍をする選手は、なんとかサッカーを続けたいと思っています。そういった選手にオファーがあった際には、プレーが続けられることを田邊さんは最優先に考えるそうです。

 ウェビナーの中で田邊さんは、ご自身への取材をこれまで断ったことがないとおっしゃっていました。代理人の仕事がなかなか知られておらず、誤解が生じてしまうことが多々あるので、そういったことを減らしていく意味でも、取材は断らないようにしているとのことでした。

「あの選手は、代理人と契約をしているかオファーしづらいな」とクラブ側が誤解したままでは、選手にとってもクラブにとっても良い話ではありません。そういった誤解を防ぐためにも、田邊さんご自身が取材を通して発信しているというお話は、とても印象的でした!

■次回のウェビナーは1月10日! 気になる特別講師は?

 その他にも、Jリーグで活躍していた選手が、ハーフウェイカテゴリーに移籍する際に重視していることなど、ハーフウェイカテゴリーに関わっている方には、ぜひ聞いてほしい話がたくさん飛び出していました!

 今回のウェビナーは、YouTubeライブでの一般公開は行っていないので、レビューで公開できる話はほんの一部となります。次回のハフコミウェビナーは、年明けの1月10日。今回と同様、一般公開ではなく、会員以外の方はチケットでご参加いただけます(チケットは近日中に発売開始)。

 気になる特別講師ですが、ハフコミの外部アドバイザーを務めているカターレ富山の社長、左伴繁雄さんをお招きします。富山で革命を起こしている左伴さんから、どんな話が聞けるのでしょうか? 次回のウェビナーも今からとても楽しみですね!

 特別講師の方と、直接お話できるのが、ハフコミの特徴! 普段、なかなかお話ができないような方にも、直接質問することができます。ぜひ、左伴さんとお話してみたい方は、この機会にハフコミへの参加をご検討くださいね!


よろしければ、サポートをよろしくお願いします。いただいたサポートは、今後の取材に活用させていただきます。