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ゴールデンボンバー・鬼龍院翔氏の『超! 簡単なステージ論』がムチャクチャよかった

今回は、ゴールデンボンバー・鬼龍院翔氏の『超! 簡単なステージ論』がムチャクチャよかった、という話です。


▼アイドル必見の1冊を見つけた

さて。

昨日から、『超! 簡単なステージ論 舞台に上がるすべての人が使える72の大ワザ/小ワザ/反則ワザ』(鬼龍院翔・リットーミュージック)という本を読んでいます。

著者の鬼龍院翔氏・通称キリショーさんといえば、ゴールデンボンバーのボーカル。全曲の作詞作曲を手がけているだけでなく、ライブの演出や脚本、ステージ構成も担当しているそうです。

そんなキリショーさんの著作ということで、「きっとアイドルのライブや運営にも参考になるはず!」と読んでいるのですが、ハッキリ言ってムチャクチャ勉強になることばかりです。

僕はすっかりキリショーさんのファンになりました!

この本の目次の見出しを少しだけ出すと、

  • 夢を追いかける時間は想像以上に短い。やれることは最速でなんでもやろう

  • 可能性を狭める意見は、基本的にすべて無視

  • 置いてけぼりな気分の人を生み出さないように細心の注意を払う

  • リハーサルでは、お客さんの見えづらさを体感しておく

  • 対バン目当てのお客さんを、振り向かせる方法

  • 今日のステージに立つまでのストーリーを説明しよう

  • 印象的なワードひとつ届けば、その曲は記憶に残る

  • 愛嬌の大事さはYouTuberが証明している

  • 「良い曲をやれば売れる」ほど理想的な世界ではない

などなど。

どうですか? アイドルやバンドマンなら、これだけでもう、ステージパフォーマンスが少し変わってくるんじゃないかっていうくらいのはず。

しかも、読んでみるとわかるのですが、ステージに立たない一般の人でも、仕事に活かせることが多々含まれています。

▼なぜ「楽器を弾かないエアーバンド」になったのか?


ところで、ゴールデンボンバーといえば「楽器を弾かないエアーバンド」として有名です。

ただ、結成当初からそう決めていたわけではなく、最初は楽器を演奏していたそう。

けれど、メンバーの演奏がヘタだったということと、耳だけでなく目でも楽しめる音楽を追求した結果、楽器を弾かない今の形になったのです。

楽器がヘタなメンバーがいるなんて、バンドとしては致命的のはず。

なのにそれを逆手にとって、むしろほかのバンドとの差別化要因にするところが最高です。

編集者時代から、クリエイターの卵に「コンプレックスや短所こそ個性につながる」と伝えていましたが、まさにその成功例だといっていいはず。

「弱点を強みに変える」という発想の仕方は身につけなければ、と感じました。

▼やれることはなんでもやる!


また、この本のあとがきに書かれていることもすごく心に響きました。

「決して誤解してはいけないのは、「音楽をおろそかにして良いわけではない」ということです。
(中略)
僕は音楽以外のこともできることは全力でやって、そして音楽の天才じゃないなりにも良いと思う音楽を全力で追求してきたつもりです。
「やれることはなんでもやる」という姿勢とエネルギーを持っている人に仲間は手を貸し、スタッフが手を貸し、そうしてその先でファンや世間が手を貸すのだと思います」

『超! 簡単なステージ論 舞台に上がるすべての人が使える72の大ワザ/小ワザ/反則ワザ』

キリショーさんは、自分は音楽の天才ではないし、音楽だけではダメだとわかっているからこそ、ほかのことも考えつくして、少しでもゴールデンボンバーの活動を続けられるようにしたということです。

これはたとえば、ひたすらパンの味だけを追求して集客に時間を割かないパン屋さんAと、A店と比べたらパンの味は劣るけれど、集客に時間を割いたり、味以外の面でのお客さんの満足度を上げる方法を考えるパン屋さんBのどちらを選ぶか、みたいな話なのではないかと思っています。

そして僕は、B店のやり方のほうが自分に合っていると思い、そっちの方法でアイドルグループ・二百度をプロデュースしているわけです。

ということで今回は、ゴールデンボンバーの鬼龍院翔氏の『超! 簡単なステージ論』がムチャクチャよかった、という話でした。

この本、二百度のメンバー全員、初ライブ前に読んでもらおうかな。

そんな二百度の1stsong「FS」(official audio)はコチラ!

ぜひ聴いて、チャンネル登録もしてもらえるとうれしいです!

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