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子供の頃と変わらない味。大人になっても変わらないもの。

久々にひとりてミスドでドーナツを食べた。
一人暮らしのおやつには安くて美味しくて最適だ。

初めて入った店だったけどどこか懐かしく感じた。

大道路に面した路面店で、内装も古めかしい
昔からあったんだろうな〜感が漂う店内。

昔からいろんな場面でドーナツ食べてたなぁ。って
思い出がよみがえってきた。


わたしは絶対にチョコファッションを注文する。

今日はエンゼルクリームも注文したから
2個食べた、甘くてお腹いっぱい。

満腹になった満足感でいっぱい。

でも

ちょっとした贅沢がもたらす寂しさみたいなものも、いつも味わってしまう。子供の頃、兄妹や親と食べていたものを大人になって1人で食べるといつもこうなる。


・・・


子供の頃、たまにお父さんが買ってきてくれる
ミスドのドーナツにテンションが上がりまくっていた。

お兄ちゃんと妹と「やった〜〜〜!!!」って喜ぶ。

5〜6個買うとあの縦長の手提げにドーナツが並べられて店員さんが渡してくれる、手提げになっているあの箱。あの箱を見ると今でもテンションがあがる。


お父さんの帰りは遅いからドーナツも
必然的に晩ご飯のあと。

でも、晩ご飯をいっぱい食べたあとでもドーナツは別腹だったから、無理してでも食べてた。笑


わたしは兄妹が多かったから、

我が家のルールでドーナツは原則一人一個だった。

ドーナツだけじゃなくて、肉まんも一人一個。
ポテトチップスもじゃがりこもみんなでわける。

余ったらじゃんけんするか、何当分にでも割って
仲良くシェアする。こんな環境で育ってきた。

子供の頃は「もっと食べたいなあああああ」って
文句言ってたけど、その貴重なおやつは
ちゃんと味わって食べる。

「あ〜〜美味しい〜〜!!!!」

たまーにあるこんな時間が大好きだった。


・・・

アルバイトをして自由に使えるお金を持ち始めた
19歳くらいの頃、念願だったことをやってみた。


「ドーナツ3個食い」


貧相に聞こえますが(笑)


いつも一個しか食べられなかったから、3個食べるのにずっと憧れがあった。お給料が入ってからミスドに行って、あたかも普段から3個食べます、みたいなクールなテンションでお会計を済ませた。

内心はわくわく感でいっぱいだった。
ついにこのときが来たなと。
これでわたしも、大人の仲間入りだなと。


そのとき食べたドーナツも本当に美味しかった。
でも、どこか寂しい。


兄妹とわいわいシェアして育ってきたからか
一人でたくさん食べる感覚に、勝手な罪悪感が生まれるようになっていた。

これをシェアしたらもっと楽しいだろうし
もっと美味しく感じるんだろうなって想像してしまう。

こう思う自分の考え方が、わたし自身
嫌いじゃないし、これからも大切にしたい


・・・


親がこんなこと言ってたなっていうのを思い出した。


「独り占めしたらハゲるぞ〜」


おそらく、お菓子に限らず、楽しいこと嬉しいことはみんなで分け合いなさいよ、独り占めするずるい子になっちゃだめよ、という意味だったんだと思う。


自分の給料でドーナツを2個買って食べたけど


この「ハゲる」かもしれないってフレーズが過ぎって
シェアしなかった罪悪感と
シェアしたくなった気持ち。
それに一人でドーナツを食べていることも相まって


なぜか「寂しい」が生まれていた。


・・・


今日行ったお店の中に、

トレーにドーナツをいっぱい置いている
おばあちゃんがいた。


お持ち帰りかな?

土曜日だから娘さんや息子さん、お孫さんと
食べるのかなぁ。お孫さんはたくさんいるのかなぁ

これからシェアして一緒に食べるのかなぁ
いいなぁ。


ちょっと羨ましくなったから、

これからはどんなにお腹が空いてても
1個だけ食べるようにしよう。

将来子供ができてもドーナツは一人一個ずつにして
旦那さんと子供と、

みんなでわいわいシェアして食べてる気がする。


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