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【TradingView】足抜けチェックインジケーター

TradingViewのチャート、たまに止まりますよね。困ったものです。
取引所自体が止まっているならいざ知らず、そうでない場合の方が多いようです。
更新が再開された後、止まっていた部分の足はどうなるでしょうか。
今までこんなことがありました。止まっていた部分の足は、
 ・抜けたまま、再開後の時間の足がその部分に継続して表示される(時間軸にギャップができる)
  → この場合、しばらく経ってチャートを再表示させると正しく埋まってることもありますが、抜けたままの部分もあります。(再表示させないと抜けたまま)
 ・再開後、10倍速くらいで抜けていた部分の足が更新されていき、最新の足に追いつく。
  → これはどうなんでしょうね、まぁ抜けたままになるよりはいいかも知れませんが、アラートなどを設定していると...

さて、足が抜けてしまうとどういう不具合が発生するでしょうか。

1.インジケーターが正しくなくなってしまう
 例えば、SMA(単純移動平均)のラインはその期間内で抜けている部分があると値が正しくなくなってしまいます。EMA(指数移動平均線)のようなフィードバックを使う作りになっているものの場合はさらにその期間の何倍にもわたって影響が続くことになってしまいます。

2.ストラテジー/アラートが正しくなくなってしまう
 足が止まってしまうとそのチャートに貼ってあるストラテジーやアラートも止まってしまいます。これは「はむとれ」など、TradingViewを自動売買の仕組みとして使っているユーザーにはとても影響の大きい問題です。
 さらに、足の更新が再開されたあとも1.の影響でしばらくの間は正しいアラートが出ない可能性があります。

そこで、足が抜けたことを察知するインジケーターはできないものかと考えました。
残念ながらpineスクリプトでは足の更新が止まったことをリアルタイムに検出することはできませんが、次善の策としてチャート上で足が抜けた部分がわかるようなインジケーターを作成しました。

以下はFXBTCJPYの1時間足チャートに貼った場合です。
ちょうど先日のbitFlyerのメンテナンスで停止していた部分が赤紫色の縦ラインで表示されています。一部では急激な値動きも予想されていたようですが、結果的にはヨコヨコでしたね。

1時間足をさらに遡ってみると、2018年8月30日4時から7時の3時間と9月15日22時から16日0時の2時間分の足が抜けていました。
8月30日の方はbitFlyer側でも抜けていますが、9月15日はTradingView側だけ抜けていて、今現在も抜けたままになっています。

日足チャートを見てみると、一番左端だけ抜けているようです。

左端を拡大してみると、

赤紫色の縦ラインが2本ありますが、左側のラインは足の始まりを表しています。
日足チャートでは2015年11月21日の足が1本だけ抜けてて、これはbitFlyerの状況と合っているようです。

このインジケーターをFXBTCJPYとXBTUSDの1分足に設定してチャートを開いておくと、(足の更新が止まってしまった後の再開した時点になってしまいますが)足の抜けにいち早く気がつくことができます。

ちょうど今も8時34分から37分の足が抜けているのがみつかりました...

このインジケーターでは1分足から日足、週足、月足のチャートで足の抜けを確認することができます。(日足以上で正しく表示するため、うるう年対応なども行っています)

無料部分は以上です。
お読みいただきありがとうございました。

以下の有料部分に本インジケーターのソースコードがあります。

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