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「世界一美味しい胡椒」知ってますか?

こんにちは。早いもので、海外オンラインインターンをはじめて1カ月が経ちました。ここまでどんな風に、会社にジョインしていったのか次々レポートしていきます!

インターン先からのミッションとは??

私のインターン先は、カンボジアの日系商社です。そこは生鮮食品を生産から流通まで一気通貫で行っている会社。以前にもご紹介しましたが、私は野菜や精肉に関するプロボノ活動を別で行っていることもあり、その海外事情にとても興味がありました。

日本でも知る人ぞ知る「カンポットペッパー」

カンボジアにいる日本人の担当者から、メールで連絡をいただき、第一回目のオンラインミーティングが行われました。日本にいる私が仕事や家事が一息つく20時から開始してもらうことに(カンボジア時間は18時)。そこで告げられたのは、「カンポットペッパーの日本輸出に関わる業務を担当してほしい」ということでした。

カンポットペッパーとは――カンボジアのカンポット州産の胡椒のこと。フレッシュな「グリーン」、完熟する直前に収穫して日干ししたのが「ブラック」、真っ赤に完熟したのが「レッド」、完熟したものの外皮をむいたのが「ホワイト」です。

そうなんです。実は同じ実で4種類の胡椒ができます。「グリーン」は、すぐに色が変わってしまうので、日本ではなかなかお目にかかれませんが、あとの3種類は、それぞれ辛さや風味が異なり、料理に合わせて使い分けるのです。しかも、作り方は手摘みにより、一定品質以上でないと流通ができない、芳醇な香りの高級胡椒としてブランド化されています。

・・・なんと。私は、正直なところ、黒い粒胡椒と白いパウダーの胡椒しか知りませんでした。わが家のキッチンのスパイス棚には、〇務スーパーで買ったミル入りの黒の粒胡椒(ベトナム産)、あとアルミ缶に入った、〇AVANのパウダー状の白コショウ(マレーシア産)が。産地をチェックしたのは今回が初めてです(汗)。どちらも300円程度。売り場でも、胡椒は1~2種類しか置いてないので、これまで何も気に留めずに買っていました。

カンポットペッパーとネットで検索すると、「世界一美味しい胡椒」という言葉がたくさん出てきます。その理由は、フランス植民地時代にカンボジアに胡椒の木を植えて育てたところ、その品質がよく、欧州に輸出していたそう。いまでもフランス人シェフが、ほかとは違うカンポットペッパーを愛用しているという記事がありました。

そんなに言うなら、買って食べてみよう

会社の胡椒は、いまがその収穫期。すぐに食べることができないため、日本で手に入るカンポットペッパーをネットでポチリました。挽いた胡椒は風味が落ちやすいと聞き、ホール(粒)を選択。また、野菜のプロボノ仲間で噂になっていた「生胡椒」と呼ばれるものも、買ってみました。

生胡椒とは――緑や黒の胡椒を塩やオリーブオイルなど、店によって異なる調味料で漬けられたもの。粒状やペースト状など、半生で使いやすい。通常の胡椒に比べ辛さも風味も増す。

食べてみて「これか!」と驚きました。仲間から聞いてたとおり、生胡椒のパンチ力といったら!! 胡椒の香りが口いっぱい、鼻に抜けてとっても辛いんです。舌にジーンと響き、しばらくは風味と辛さが残り続けます。激辛好きの夫にも勧めたところ、食べたことない!と驚いていました。これは、サラダでも魚でも肉でも合うぞ、と。

そして、ホールの黒・赤・白。まずは、黒は肉に合うので、ミルに入れて、ガリガリと・・・夕食の焼肉にかけてみました。挽いたばかりの香りの強さ。脂味の濃い肉を凌駕する辛さに驚きました。夫はひと口食べた後、”追い胡椒”をしていました。

すっかり、カンポットペッパーと、他との違いを知ってしまった私。胡椒は9割の食材に合うという説(⁉︎)や、卵かけご飯やアイスクリームにかけてもいいという話も聞き、その日から、カンポットペッパーライフが始まっています――。

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