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アカウントの共感力を高める文章作法:フェミニスト共感力調査に寄せて

ゆっくりしていってね!!!!

はいはいどうもどうも! 私がてっしーよ!
今日は幻集郎さんの企画に乗っていくわよ!

デフォルト

それはこちら!

月あたりどれだけ「200いいね」を超えるツイートが出来ているかを「共感力」と定義して、色々なフェミニストアカウントを調べてみたという記事よ。

幻集郎さんはこちらの記事の「考察」を募集するという企画をやっていらっしゃるわ。2022年2月いっぱいまでだから、まあ私、現時点で間に合ってないんだけども。

いや、ゴタゴタがありすぎてね……。書こうとは一応思っていたのだわ。

遅刻したので私はノーカンで大丈夫。ちなみに既に参加している方の記事は、さっきのnoteで紹介されてるから――って、いちいち変換が面倒くさいわね、幻集郎。私いつも「まぼろし あつめる たろう」って入力してから変換して余計な文字を削除してるのよ。

くっ、おとなしく辞書登録しましょうか……。(かちゃかちゃ)

幻集郎、幻集郎、幻集郎――OK!
じゃあ、軽い気持ちでやっていきましょう!

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今回は、

1.共感力の重要性
2.共感力を下げてでも意見を譲らないケース
3.共感力の上げ方~文章作法~

このあたりを述べさせていただくわね!


「共感力」を調べるという素敵な視点

さて。幻集郎さんは、フェミニスト系アカウントに対して、1ヵ月ごとの「200いいねを超えたツイートの数」をカウントした表を公開しているわ。トップ層に近いやつだけ紹介するとこれね!

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幻集郎『フェミニスト108星-共感力ランキングによる量的調査』より引用

ふむふむ。なるほど。けっこうタイムラインで見かけるアカウント名が多いわね。

なるほど~~。なるほどなのだわ~……えーっと、少しツイートの傾向を確認してみると……。

んん?

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……私、ちょいちょいブロックされてるわね。

それはともかく。

「いいね」を集められる共感力の高さはたしかに大事よね。社会にアピールする力は、政治的な争いに勝っていくためには必要でしょう。そういう点で幻集郎さんが記事中で述べているように、「見習うべき部分がある」のだわ。

同じ主張をするにしても、フォロワーさんが多くて「いいね」がたくさん集まるアカウントのほうが強い影響力を発揮できるでしょう。

というわけで、フェミニストに表現が焼かれるのを防ぎたいなら、できるだけ自分が持つ共感力を高めるようにしたいわね! そのほうが政治的闘争に貢献できるのだわ!

加えて、共感力が低く、フォロワーさんの数が少ないと、誰に何を言っても無視されるという問題もあるわね。

……私もこれでめっちゃ苦労したのだわ。

この記事では私なりに実践してきた「共感力の上げ方」を述べるけれど、まず注意点として、共感力の上昇はあくまでも手段の一つであって、目的じゃないことを説明させて頂くわね。


共感力を下げてでも言いたいことはある

めっちゃ個人的かつ直近のネタになっちゃうんだけど。

私もアカウントを大きくしようと考えてから、基本的に共感力を上げる方向で運用を頑張ってたのよ。でも、直近の「プロゲーマー騒動」では、いわゆる原理主義的な意見を表明せざるを得なかったわ。

私はこの件に関して、確実に自分の共感力を低下させると分かっていてツイートしたし、上のようにnote記事も書いたんだけど、じゃあ間違ったことをしたのかっていうと、そうは思ってないのよね。

以下、さまざまな反論も受けているけれど、賛同は求めないまでも、とにかく「私がそうしている理由」を改めて説明させて頂くわね。

さて。

ぶっちゃけると、私にとって、戸定梨香さんもたぬかなさんも「キャンセルに反対した理由」は全く一緒なのよ。

いや大丈夫よ。読者さんの思うことは分かってるわ。「そこ一緒にする!?」って感じよね。
でも、私にとっては一緒なのよ。

つまり、

① 何らかの価値観で「悪い・間違ったもの」にされた表現物・表現者が
②「批判」ではなく、削除・変更や契約解除・解雇などを要求され、
③「表現の自由」が萎縮すること。

この時、私はそれを「キャンセル・カルチャー」や「表現規制」と捉えて批判を始め、また窮地に陥った人の応援側に回るわ。


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戸定梨香さんの応援(クラファン)のお礼にいただいたもの

他の要件は関係がない。私は罵詈雑言を吐き散らかす反出生フェミニスト相手でも、Twitterの通報はおろかブロックすらしないレベルで「発言権の保障」に関しては徹底してるのよ。

「キャンセル・カルチャー」や「表現規制」に反対することについては、自分の道徳観や常識感覚を差し挟まないと決めているのだわ。

これが私がTwitterでもちょいちょい「原理主義的だ」とか「先鋭化している」と言われている理由よね。
でも、表現の自由に関しては、例外条項を一つ作ると、あらゆる表現規制がそこを「抜け道」にして通っていくから、原理主義的態度を採らざるを得ないのよ。原理主義的じゃないと意味ないともいえるわ。

例えば、「民間企業の自主的判断だったら表現規制も仕方がない」という理屈を認めると、表現規制がやりたい人たちは、民間企業に嘆願書や抗議書を送り付けては「民間企業の判断です」と開き直るのを繰り返せばいいことになるわよね。

また、「反道徳的なもの(公序良俗に反するとかTPOに合わないとか言い方を変えても同じ)は表現規制されても仕方がない」も同じ。社会的合意を取り付ければ少数弱者の表現は弾圧して良いという話になってしまう。

「フィクションの表現規制はダメだけど、リアルの表現規制は仕方ない」も、青少年保護育成条例(有害図書指定)が憲法学者の通説では違憲と言われて久しいのに、最高裁が「合憲」と判示して維持されている時点で、現実に通用してないと見るべきでしょう。

「表現の自由」は風船みたいなもので、1ヵ所の小さい穴で台無しになるという厄介な性質があるのよ。

だから、私は一般に賛同されにくいのが分かっていても、厳格なヴィーガンのように「それは肉よ! むーしゃむーしゃしてはいけないのだわ!」と主張しているわけ。

私も戸定梨香さんの件とたぬかなさんの件が、牛肉と魚肉くらい違うのは分かってるわよ? 牛さんは陸の生き物で、魚さんは海の生き物だとか、片方は恒温動物でもう片方は変温動物だとか、まあ言いたいことは分かる。でも、どっちも肉は肉でしょ。私には関係ないわ。

仮に「自分の道徳観」を差し挟むなら、そりゃ戸定梨香さんはOKで、たぬかなさんはNGとかとも思うわ。しばしば誤解されるけど、私にも常識感覚がないわけじゃないのよ。「常識ではこうだろうな」と思いながら、表現規制反対の文脈では"意識的に"無視してるだけで。

まあ、共感力を高めるのは大事だと思いつつも、譲れないところはあるというお話よ。
もちろん私の思想信条だから、別に賛同しなくてもいいけれど、「魚肉はセーフにしない?」とか言って風船に穴を開けようとする人たちを「表現規制派」と呼称するのは――ごめんなさい、「共感力が低くなるぞ!」と言われても、今後も一切やめる気がないのよ。

これを読んでいる方の目的と、私の目的はまた違うだろうから、押し付ける気はないわ。でも、共感力の向上は手段であって目的ではない点は覚えておいても損はしないでしょう。
例外としては、ビジネスに振り切るケースかしらね?


それはそれとして共感力を上げる方法

幻集郎さんの企画については、私は大遅刻しちゃって、考察として言われるべきことは言われつくした感があるから、ここでは私なりの「共感力を上げる方法」を提示してみましょう。

これを執筆している時点で、私のTwitterのフォロワー数は4722人、noteのフォロワー数は1190人よ。

Twitterのフォロワーさんは「それなりー」だけど、noteのフォロワーさんの数はけっこうなモノよ!

インターネットで意見を言うこと自体は誰にでもすぐ出来るけど、「その意見が相手にされるようになる」、言い換えれば、「批判・反論したときに反応がもらえるようになる」には、フォロワーさん数を何とかして確保する必要があるわ。

フォロワーさんが200人もいらっしゃらなかった時、誰に何をどう言っても98%程度の確率で無視されてた過去がしみじみと思い出されるわ……。

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ずーっと何を言っても無視されてたわねぇ……。
分かる、分かるのだわ、いま私に完全無視されている人たちの気持ちが……。中には1人で私に100リプライ以上送ってきた人とかいるけど、1文字も返事してないわ……。

けれど、そういう人たちと私が少しだけ違う点があるとしたら、「じゃあ無視されないためにはどうしたらいいか?」と考えて、現実に試行錯誤を重ねたことね。ほとんどの人はここで脱落し、「正しい私の話を聞かないのは、悪いやつだ!」という善悪判断を適当にやって終了してしまうわ。

先に結論を言えば、プライドを捨て、地べたを這いずるように営業努力をしなければならない。

幻集郎さんの言うように「半年ROM」って真似をするのもいいけれど、私なりに「ネットにおける発言権の獲得方法」を実体験から紹介してみましょう。

普段の私の論に反対するか賛成するかに関わらず使える手よ!


失敗と改善を重ねる

最初期の私は、普通のダ・デアル文体で、ギッチギチに文字を詰めてブログ記事を書いていたわ。

なんかこう……それが研究室時代を考えれば「最も慣れた文体」ではあったし、それにカッコイイじゃない? 知的な感じで。

でも、社会的肩書もない、弱小匿名アカウントの「めんどくさそうな文章」を、一体誰が時間かけて読んでくれんのかって話よ。1記事あたり、PVで50も回せなかったわ。(当時読んでくださった方、ゆっくりありがとう!)

もちろん、アルファツイッタラーさんの発言に噛みつきに行ったりもしてたんだけど、先ほど述べた通り、反応してくれる確率は体感で2%未満。反応してくれてもサックリ打ち切られて何となく終了よ。主導権が完全に向こうにあるから当然ね。

はい。分かりました。これはうまくいきませんと。発言権もらえません。

内容が正しいとかどうとか以前の問題。存在しないも同然。
ぽつぽつフォロワーさんが増えてはくれたけど、この方向性だけで行くなら今の水準に達するのに多分5~10年はかかるわね。

その次に試したのはTogetterの活用。
誰かの言論を批判するツイートをしては、それを自分でTogetterにまとめて、コメント欄に出没する「みんな」を相手にして弁論をかましていたわ。
これはそれなりに効果があって、フォロワーさんが少し増えたわね!

Togetterを使うと、とりあえず「新着まとめ」という晴れ舞台が与えられるし、ネタに時事性があれば人も集まる。何より「まとめ」る自分に一応の主導権があるのよ。そこで自己PRを繰り返してたわ。

まとめのコメント欄で私の論に賛同の声が集まったら、「手嶋海嶺というわけのわからん匿名アカウントが何か言ってる」からちょっとレベルアップして、「一定の支持を獲得している論」になるわ。そして、そういう支持を獲得しているアカウントは、ちょっぴり興味を持ってくれる人も出る。

ただ、この手法も早い段階で頭打ちになって、たまにバズったりもしたものの、1000フォロワーさんには届かなかった記憶があるわ。半年くらい続けてたかしら。書いても書いても増えなかったわね。

死んだ魚の目2

地道でしょう? そう、超地道なのよ……。


幸運に恵まれたら、離さない

ここから更に迷走を始めるわ。
はてなブログでネット議論お嬢様シリーズという、お嬢様口調で議論術を紹介するという摩訶不思議な企画をやってみたり、昔から好きだった「ゆっくり」になりきってみたり。それをやっぱり止めてみたり。

とはいえ、迷走しつつも、要は無意識にであれ「面白いコンテンツを作らないとダメだ」という方に舵を切っていたのね。

当たり前だけど、お嬢様口調やゆっくり口調で書くのは、お話の本質的な正当性・妥当性とは関係ないし、私にとってもふつーに手間だからね? まさかゆっくり口調で思考しているわけじゃないし。

そうして地道に言論活動をしていたところ、最初に私を拾ってくれた大きいアカウントさんが、じつは幻集郎さんよ。リツイートされると威力がすごかったわね!

また、この頃から、大手アカウントさんに噛み付く方法を切り替えたわ。ツイート&Togetterでやるんじゃなくて、長文記事で批判する方法にシフトしたのよ。

さらに、記事の内容も、内容の正当性・妥当性で頑張るのは当然としても、マンガのコマを使って面白くしてみたり(※今は推奨しないわ)、権威ある文献からの引用を増やして「手嶋海嶺」に足りない信頼性を稼ぎにいったりしたわ。

そうすると、トゥーンベリ・ゴンさん、神崎ゆきさん、そして青識亜論さんといった方々が私の記事を取り上げてくださったのよ。あの、どれも批判記事よ? 称賛・賛同記事ではなく。

意見が違ったことはさておき、まずは大手アカウントさんの檜舞台に登壇させてくれたことへの感謝を述べましょう。

アカウントを巨大化するには、尋常じゃない手間暇がかかるし、誹謗中傷も山ほど食らうし、フォロワーさんが万単位に達するとたいてい5chにアンチスレも出来るわ。そうして苦心惨憺、やっとの思いで作り上げた舞台(Twitterタイムラインやnote記事、配信動画)に、「取り上げてくれる」というのはありがたい事よ。

もちろん、「取り上げてくれる」という幸運に恵まれたからには、それを活かすよう、議論に応じてくれた相手だけでなく、「たくさんの人に読まれる」ことを強く意識して、「正しく、分かりやすく、面白く」に全力を尽くすのよ! きっと本気は伝わると信じてやりましょう!

泣き笑い

残念ながら、この意識がある人は珍しいけどね……。

愚痴になっちゃうんだけど、せっかく少しアカウントが大きくなった私が取り上げるんだから、「取り上げられた」側の相対的に小さなアカウントの方は、もっと1文1文に気持ちを込めなさいよ。本気であるなら、それが殺意でもいいわ。

では、そのためにどう書けばいいか?
ここから「私は何を意識して作文しているか」を特に細かく紹介させて頂くわね。

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