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おベンチプレスに関する小話:135kg達成お嬢様!

ゆっくりしていってね――は今日はちょっとお休みしますわね!

わたくしはゆっくりの代理人間、ベンチプレスお嬢様でしてよ!!

先日、じつに1年半ぶりにおベンチプレスの最大挙上重量(1回挙げるのがギリギリの重さ)の自己ベストを更新いたしました。

表現の自由関係のテーマを主とする「手嶋海嶺」のnote記事として、需要がまったくないことは重々承知しておりますけれども、わたくし、おベンチプレスの話がどうしても一度は思い切りやりたかったので、こうして書かせて頂いておりますわ。よろしくお願いしたくってよ!

本記事では、自己ベスト記録更新を自慢するついでに、私が実践してきたベンチプレスの記録向上のための栄養摂取法やトレーニング方法などをご紹介いたしますわ。

とはいえ、「ベンチプレスの記録をあげるためのハウツー記事」というより、わたくしがベンチプレス周りで知っている小話・小ネタと個人的挑戦のエッセイですから、ハウツーをお求めなら他にあたった方が良いと思いますわ。

トレーニング方法は、正直に申し上げますと、わたくしは山本義徳先生の仰ることをただ信じているだけですから、こちらのお動画を観てしまった方が何もかもが早いですわ。

「裏技」とキャッチ―なタイトルがついておりますけれど、基本を着実に説明なさっていますわ。……と申しますか、「裏技」という言葉に漂う「ラクして出来る」がぜんぜん無いですわ。「無駄で非効率的なしんどさは省いた」くらいが適切かしらね?

135kgという記録は「どの程度」なのか?

おベンチプレスをご存じない方からすれば、「135kg」という数値だけポンと伝えられても意味不明でしょう。ええ、もちろんご安心くださいまし。わたくしはあなたの無知・無学・無教養を決して責めはいたしません。気を楽にしてよろしくってよ。ノブレスオブリージュの精神で、やさしく教えてさしあげますから。

大学生男子1891名、大学生女子944名を対象とした研究によると、ベンチプレス最大挙上重量の「平均値±標準偏差」は次のようになっておりますわ。

男子:51.5±10.8 kg
女子:23.8±4.3 kg

分布の形が異なるでしょうから単純には申し上げられませんけれど、イメージを持っていただくために学力偏差値でたとえましょう。

男子であれば「偏差値50」が51.5 kgで、「偏差値60」が62.3 kgですわ。とすると、わたくしのベンチプレス偏差値は「127」(平均値+7.73σ)という計算になりますわね。

東京大学合格も楽勝でございましてよ!

――もっとも、「単純には申し上げられない」と書きました通り、分布もそうですけれど、

「そもそも母集団には一般人を含まず、ベンチプレス競技者に限定するべきではないか?」
「ベンチプレスの記録は体重に左右される。体重階級別に考えるべきではないか?」
「フォームによっても異なる。ワイドスタンスやブリッジを認めるのか? またベンチシャツの使用は? スミスマシンは?」

まあ色々とございますから、「学力偏差値127みたいなもの」はあくまでもイメージですわ。

ただ、どんな試験やスポーツ競技であれ「評価手法に依存する」のは当たり前ではありますわね。

他のジャンルでいいますと、お将棋のプロ棋士(四段リーグ突破者)の方は、お将棋において人間卒業レベルでお排泄物ファッキンお強いですわ。本当に完全にどうかしてますわよね。あいつら全員狂ってますわ。

けれど、「母集団はプロ棋士のみとして、偏差値を考える」なら、偏差値60を超えることでさえ相当難しい戦いになるでしょう。「プロ棋士で真ん中くらいの強さ」が偏差値50なんですから。

一方で、「母集団は、将棋のルールは知っていて一応指すことができる人全員として、偏差値を考える」のであれば、プロ棋士の方は偏差値150や200といった値を比較的簡単に叩きだすと考えられますわ。

「ぎりぎりの実力で何とかプロ棋士になれた人」は、評価方法に依存して、とてつもない圧倒的強者とも言えますし、まるでお話にならない弱者ザコとも言えるのですわ。

わたくしは、先ほどの研究を元にすれば、一般の皆様方のなかではお排泄物ファッキン強いのは間違いありません。調査対象の男子1,891名のうち、第1位となった方の記録は120kgでした。これはわたくしよりも15kgも低い記録ですわね。

つまり、成人男性の方を適当に2,000人弱集めたところで、その程度の範囲内にわたくしは居ませんわ。


ベンチプレスを行うメリット

ベンチプレスというか、ハードなパワー系筋トレ全般ですけれど、メリットは特にありませんわ。

もう一度申し上げますわね。メリットは特にありませんわ。

その代わり、デメリットは死ぬほどありますわ。

まずベンチプレスなら、ジム通いをするか自宅ジムにするかはともかくとして、いずれにせよ食事やサプリメントを含めたお金がかかりますし、そもそもトレーニングがめっちゃつらいですわ。

「筋肉質になれば異性にモテる」とか言われますけれど、別にモテないですわよ。たぶん収入を上げるとか、話術を磨くとかした方がよっぽど良いですわ。容姿を気にするにしても、「筋トレ」ではなく「ダイエット」をした方がよろしくってよ。あとは髪型やお洋服のセンスかしらね? 専門ではないからあまり存じ上げませんけれど……。

また「自信がつく」は個人的経験に照らしても確かですけれど、これも何も筋トレに限定されるものではございませんから、「筋トレ固有のメリット」とは言い難いですわね。

まあ、お会社やお学校で怒鳴り散らかされても、「体重でも筋力でも、わたくしとあなたでは2倍近いかそれ以上の差がついているのに、この方、どうするおつもりかしら?」と思って精神的余裕が保てたりはしますわね。

要するにひたすら自己満足の世界ですわ。


ベンチプレス記録向上のための栄養摂取法

ここからは「わたくしも、重たいベンチプレスを挙げられるようになりたいですわ!」という向上心あふれるお嬢様方のために、方法をお教えいたしますわ。

ただし、わたくしがお教えできるのは、いわゆるスポーツとしてのウエイトリフティングやパワーリフティングの記録向上ではありません。それにも一部使えるかとは存じますけれど、目的はあくまでも「ただひたすらベンチプレス最大挙上重量を向上させること」ですわ。

そのために、まずはトレーニング法……ではなく、栄養摂取法ですわ。

ふつう、「どういうトレーニングをしたらいいのか?」が先に説明されるというか、むしろそれしか説明されない場合も多いのですけれど、それより重要なのが栄養摂取ですのよ。

――といっても、それほど細かい話はございません。

とにかく大量のお食事を召し上がってくださいまし。

ベンチプレスは、体重が重ければ重いほど有利な種目ですのよ。同じだけのトレーニングをするなら、たくさんお食事をして、体重を重たくしている人のほうがより高重量のベンチプレスを挙げることができますわ。

もちろん、競技としてベンチプレスを行うおつもりなら、体重階級制がありますから、「体重は〇〇kgのままで、どう伸ばすか?」という課題設定になるのですけれど、そんなもん無視ですわ。

階級制というのは、ゲームでいえば「縛りプレイ」ですの。低レベルクリアや装備制限クリアとか、おYouTubeやおニコニコ動画でよくございますでしょう?

それはそれで楽しいですし、わたくしもよく拝見するのですけれど、わたくしはゲームでも同じで、用意されたシステムは全部使いたいタイプなのですわ。

「体重を増やせば、ベンチプレスの能力も上がる」と分かっていれば、それをやらない手はないのですわ。

むしろ、わたくしに言わせれば、体重を増やせば記録が向上すると分かっているのに、体重を増やさないのはただの怠慢、努力不足でしかなくってよ!

もちろん、「体重縛りプレイ」な競技者の方を侮辱しているのではなくて、「低レベルクリアすごいですわ!」と尊敬すらしているのですけれど、それはそれ。わたくしは「とにかく高い重量のベンチプレスを挙げられるようになりたい」という目的を設定しているのですわ。

「階級制ベンチプレス大会で上位入賞したい」という人たちとは、わたくしはまた別ジャンルのお嬢様だとご理解いただければ幸いでしてよ。

というわけで、どんどん食べてくださいまし。「腹八分目」という言葉はもう二度とあなたの人生に登場いたしませんから、忘れてしまって構いませんわ!

タンパク質は体重(kg)x1.6gは最低毎日摂取するようにして、必要に応じて各種プロテインやクレアチン、マルチビタミン・ミネラルを使うといいでしょう(最後にわたくし愛用のサプリメントを紹介いたしますわ)。

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