「痩せ型モデル」の影響で自己肯定感が下がり、拒食症になる?~アメリカ心理学会レポートの検討~
ゆっくりしていってね!!!!
本記事では、アメリカ心理学会レポート2007の次の記述を問題視していきましょう。問題視しまくっていきましょう。
ボディポジティブになっている場合ではない
ちょい復習よ。「性化(Sexualization)」は聞きなれない単語だと思うんだけど、要するに「肌の露出が多くエロティックだったり、可愛らしかったりする"女性的な"表現」よ。
具体的な性化表現を挙げると、こんな感じ。
こういうのを「見る」と、女性はメンタルがやられてしまい、食生活が乱れ、自尊心が下がり、うつ病や摂食障害になってしまうそうよ。
だから「ボディポジティブ」とか「プラスサイズモデル」とか言って、自己肯定感を下げないモデルさんを採用する取り組みがあったりするわけね。
ボディポジティブでプラスサイズモデルな一例を挙げておきましょう。
おい!! これの真似するのはそれはそれで健康に悪いでしょ!!!
なお、このYouTubeチャンネルの登録者数は1,000万人。けっして影響は小さくはないわ。日本のゲーム実況界の神・キヨさんの登録者数が395万人であることと比較すると凄さが分かるかしら?(キヨさんのゲーム実況、めっちゃ面白いのだわ~!)
ところで、APA2007の研究は、当然ながら欧米、特にアメリカが多いんだけど、アメリカ人って太った人が多いわよね?
拒食で痩せ過ぎになるのも問題だけど、過食で太り過ぎになるのも問題よね?(実際、糖尿病率もアメリカは高い)
もし、性化表現にダイエット効果があるのなら、むしろ国策として積極的に活用してはいかがかしら?
もちろん、べつに太っているのは個人の自由なんだけど、上の画像で紹介したプラスサイズモデルの人は、明らかに健康寿命を犠牲にしているわよね。私はお医者さんじゃないけど、さすがにそれくらい分かるわ。
だったら、真似をしようという人に向けて、注意喚起の一つくらいはした方がいいんじゃないかと疑問を覚えざるを得ないところよ。
いますぐ血液検査を受けて、その結果を報告してみせてほしいわよね。どうしても「太っているのがカッコイイ」と思っている人以外は、決して真似しようとは思わなくなるでしょうから。
とまあ、今回はこのへんからツッコミを入れていくとするのだわ。
――なお、今回は、いつもと違って月額マガジンの更新よ!
(※ここまでの批判でもぶっちゃけ十分でしょうから、無理に購読する必要はないわよ! 無料部分だけでも良いからスキ&シェアをお願いね!)
有料部分ではAPA2007に反論している論文を2つご紹介させていただきながら、さらにダメダメっぷりを明らかにしていくわ。
①「痩せ」理想メディアが与える影響は非常に少ないと示したメタアナリシス論文
②APA2007レポートの「不利な証拠は無視する」態度の駄目さを示した論文
これがメインね。
なお、月額マガジンなんだけど、試し読みとして以下の初め3回分は全文無料公開しているから、ご登録の検討してくださる方は、参考にしていただければ幸いよ!
ほんじゃ、本文に入っていきましょう! ゆっくりしていってね!!!!
痩せ型モデルメディアの影響は小さい
APA2007のレポートが提示している「痩せ型モデルによる悪影響」だけど、これ自体もあまり正しくないという反証論文が出てるのよね。
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