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憧れのサイクリングパラダイス

目覚ましはクマゲラの声だった。宿泊先の窓から外を眺めたが姿は見えなかった。ゆうべはミルクロードの展望台である開陽台からの270度の大パノラマの話で盛り上がり少し飲み過ぎたようだ。
今日の自転車旅は森に囲まれた弟子屈町にある宿泊先の美里ゲストハウスさんから屈斜路湖の砂湯キャンプ場に向かう片道約26キロのサイクリングだ。

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屈斜路湖の砂湯キャンプ場からは少し離れた和琴半島湖畔キャンプ場は、以前、会社の先輩達とエア式のカヤックを持ち込んでフィッシングをしたり、みんなそれぞれが一番のお気に入りのアウトドア用チェアを持ち込み、至福の座り心地を楽しみながら、BBQや焚火をゆっくりと楽しんだ思い出の場所でもある。

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クッシー街道


今日のコースは、牧草地帯を走り抜けてきた昨日までとは異なり、畑の中を快走するまっすぐで平坦基調の道になるので、サイクリング途中、スィーツが美味しいカフェでの休憩タイムや湖畔にあるアイヌ民族資料館での学びの時間もとるつもりだ。この弟子屈では、私たちが普通に暮らしていたら考えることがない、様々なリアルなアイヌ文化にも触れることができてしまうのだ。

目の間に直線が開けるたびに「何キロあるのだろう」(イメージ)

パイロット国道沿いを走り、分岐点からクッシー街道に入るとそこは両脇が木々に囲まれ、豊かな樹木が天然のアーチのように覆っていて、全身に森林浴を浴びながら自転車で走り抜けることができる絶景サイクリングのスポットになる。

アイヌ民族文化

アイヌ文化は弟子屈で学ぼう


クッシー街道には屈斜路湖に面したアイヌ民族資料館があり、アイヌ民族の歴史や文化を学ぶことができ、館内で「アイヌ民族衣装試着」を体験した。
パイロット国道の分岐点から約8.4kmほどで、今日の折り返しポイントである屈斜路湖沿いにある「砂湯キャンプ場」に到着だ。
ここのレストハウス「レタラチップ」はお勧めの休憩ポイントで、屈斜路湖を望むこのレストランの窓からは美しい湖が広がっている。ここの湖岬は砂浜を掘ると温泉が湧き出てくる珍しい場所で、スコップで砂浜を堀り屈斜路湖を眺めながら足湯を楽しめば、心の中に小さなスイッチを入れることができる時間だ。

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北海道の中でも札幌を起点に考えると美瑛、ニセコにあるサイクリングエリアと比べれば帯広よりも更に東側に位置する弟子屈でのサイクリングは訪れる機会が少なくなりがちで、札幌在住の自転車仲間にとってもこの地への憧れは大きい。

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釧路湿原から弟子屈エリアでの丘陵地帯の大自然あふれる絶景ルートや日本最大のカルデラ湖である屈斜路湖までの森林に囲まれたサイクリングルートは聖地といっても過言ではない。
Takashi Mizuguchi


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