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県議会議員選挙翌日。絶望の朝。

昔、一緒に仕事をしていた方に「SNSで宗教と政治の話はタブー。いいこと起こらないからね」と教えてもらった。そう思う。
ただ、今回はそんなこと言ってられない。

統一地方選挙2023前半、私が住む地域でも県議会議員選挙の投開票があった。
選挙の翌朝、ネットで開票結果を見て唖然とした。いや、軽く絶望した。

私が誰に票を投じ、その候補者が当選したかどうかはさておき、大きなため息が出た。

未来に興味のない人たちばかりなのだろうか・・・

そして、私が触れている日常の世界なんて、社会の中のほんのヒトカケラに過ぎないのだと強く思い知らされた気がした。

投票率40%
低すぎる・・・

みんな未来に興味がないのか。

街宣車からの叫び

選挙期間中、何度となく街宣車に出会った。
ひたすら候補者の名前を連呼し、信号待ちになったら一時的に連呼をやめ、青信号で再開。なんこれ、テンプレですか?

中でも「ひでーな」と思ったのは以下の声。
投票日前日、いわゆる最後のお願いというやつ。
「〇〇(候補者名)をよろしくお願いします!〇〇をみなさんの力で勝たせてください!〇〇をこれからも変わらずお支えください!!」

「???」

候補者は、市民(有権者)の暮らしを守り支える立場だろう。市民(有権者)に「支えてください!」って、どうかしてんの??誰のための政治だよ?!
本人ではなく、きっと後援会のシニアお姉さまが良かれと思ってしきりに叫んでいらっしゃったのだろうが、正直ドン引き。こんな人に任せていいわけがない!と思った。
これらの候補者の当落については割愛。(ため息)

その口で言うな

選挙期間中、様々な党派の方といろんな場所で出くわした。ご挨拶をすることもあれば、そのまま素通りすることもある。たまに、うっかり挨拶を交わしたら最後、最悪のうつ展開になることがある。
他党の候補者、他党の悪口を聞かされることである。
「△△(候補者名)が××のスーパーの前で演説していた。国の施策ばっかり言いやがって。だったら国選いけよ。前に落ちたけどな!」
「△△(候補者名)の家族は□□だ。そんな奴がどうして議員になれるんと思っているんだ。厚かましい」などなど。耳を疑いたくなるようなものもある。

価値観は様々なので、好き嫌いはあっていいだろう。政策の批判はアリだとも思う。しかし、政策に関係のない、ましてパーソナリティについての批判や悪口は、聞くに耐えないものが多い。
心の中で「こいつバカだ」と思ったとしても、別に誰にも罰せられない。
が、それを口に出すのはどうなのか?品がない。教養のなさを疑う。正直ドン引き。こんな人に任せていいわけがない!と思った。
これらの候補者の当落については割愛。(ため息)

そして、少なくとも他党の候補者の悪口を言ったその口で、舌の根も乾かぬうちに「子どもの未来を」だの「不登校やいじめ問題の解決」なんて、もっともらしいことを平気で言うな!!
その姿を、私は忘れない。

過去しか語れない演説

街頭演説もいくつか聞いた。
立ち止まって聞いたものもあれば、政策が書かれたチラシを受け取って読んだりもした。
「私は過去4年間に**な成果を出しました!」
過去の話はもういい。しかも、政策の成果なんて議員1人の成果なわけない。多くの自治体職員が必死でやって、なんとか形になれば良いようなものだ。
100歩譲って、仮にあなたの成果だとしても、それは市民の声を形にしただけで、あなたが果たすべき役割を、ただ普通に全うしただけだ。勘違いしないでください。
そんなことより、私が聞きたいのは、今、何に課題を感じていて、それをどのように解決しようと思っているのか、これから先の政策案だ。

ずっと過去の話をし続ける候補者。正直ドン引き。こんな人に任せていいわけがない!と思った。
これらの候補者の当落については割愛。(ため息)
未来に興味がないのか?

2週間後にもう一度

開けることなく、今度は市議会選挙が始まる。
2週間後の朝、また同じように絶望の朝を迎えるのだろうか。
私ができることと言えば、平等に与えられたこの1票を、考えに考え抜いて投じることだけだ。

どうか未来に興味のある大人が増えますように。


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