オキナワの頃 其の四 〈種子取祭〉
竹富島の種子取祭は、毎年秋(旧暦に合わせて行う)に行われる。観光客が多い夏休みシーズンが終わると、島は一気に種子取祭の準備へと向かう。夜、公民館前を歩いてると必ず踊りの練習風景が見られる。種子取祭は、600年前から伝わる祭りで国の重要無形文化財に指定されている祭りだ。竹富島創世記、六人の酋長によって種子を蒔く日取り争いから、日にちが統一され種子取祭が始まったと云われる。世持御嶽という火の神と農耕の神を祀るウタキで行われ、二日間に分け80もの踊りや芸能が奉じられる。踊りや芸能は