折口信夫の産霊信仰と鎮魂法
「神秘主義思想史」に書いた文章を少し編集して転載します。
折口信夫は、民俗学、国文学、あるいは、神道学、古代学、芸能史学の学者であり、その総合的で独特な学問は、「折口学」とも表現されました。
彼は柳田国男と並んぶ民俗学の創始者ですが、彼にとってそれは新しい国学であり、彼は最後の国学者でもありました。
また、折口は、釈迢空と号した歌人であり、小説家でもありました。
折口の学問に対する姿勢は独特で、コカインを服用して、古代人の思考方法や世界観を体験的に理解しようとし、直観