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超一流の仕事をしよう。

才能はあらゆる人に生まれつき備わっていて、適切な方法によって引き出せるもの

超一流になるのは才能か努力か? 

 どうせ仕事をするなら一流の仕事がしたい。更に欲を言えば、才能を活かして超一流の仕事ができたら最高。そして、マネージャーとしては、組織全体が超一流の仕事をする人ばかりのすごい集団になったら、仕事が楽しくてしょうがないだろうな。

ということで読んでみました。
「超一流になるのは才能か努力か」


 それぞれの才能を引き出して超一流の仕事をする集団を作る。これは、本書の「仕事しながら学習法」を取り入れることで、夢ではなく現実になりそうな予感がする。

 なぜどんな分野にも、驚くほど優れた人というのが存在するのだろう。著者は30年以上にわたって、突出した成果をあげる特別な人たちを研究してきた。

そこからいろいろなことがわかってきた。まず、たしかにこういう人たちには、特別な才能があり、それが彼らの根幹を成していること。(中略)そしてなにより重要なのは、この才能はあらゆる人に生まれつき備わっていて、適切な方法によって引き出せるものであるということだ。

超一流になるのは才能か努力か?

適切な方法とは、「限界的練習」の原則にある。

日行業務を限界的練習の機会に変えることが「仕事しながら学習法」。それは、コンフォートゾーンの外へ出て、容易ではないことに取り組ませるようになっていること。パフォーマンスや改善点についてすぐにフィードバックを返す仕組みがあること。練習方法はその分野のエキスパートが持っている特定の能力を伸ばすように設計されていること。

この「仕事しながら学習法」は、まさに私の師匠が研修医に対して実施していたプログラムそのものだった。当時の当院の外科では研修医はアンチョコやメモを見ることは許されていなかった。常に30〜40人の患者さんの情報を頭に叩き込んで上級医にプレゼンしなければならない。毎日の回診と週一の術前術後カンファレンスでプレゼン。処方や処置するときも自分の考えをプレゼンし、すぐにフィードバックが返ってくる。昔はスパルタだったけれど、乗り越えると研修医たちがぐーんと成長しているのがわかりとても嬉しかったな。

もちろん、看護師も若いメンバーには、「仕事しながら学習法」の機会がある。日々成長する姿は嬉しくもあり頼もしくもある。ただ、残念ながら、ある程度中堅になると一定のメンバーの成長が止まるように感じるのは、モデルが少ないことやフィードバックする機会が減るからかもしれない。通常の業務をするのには問題がないレベルだけれど、超一流とは言えないのが残念。やっぱり、ただ経験を積んでいるだけでは成長しないというのは実感。

私にとっての超一流の仕事は、メンバー全員を超一流の看護師にすること。それには、課題がたくさん。まずは、中堅看護師がコンフォートゾーンを出る限界的練習の機会をつくることから始めてみます。

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