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技術者として遺書

40歳後半になり、技術者としての遺書を書こうと思い始めた。本来の遺書とは意味合いが違っていると思うが、自分が死んだ時に技術者として何も残せていなかったら、自分が生きた痕跡を残せないかもしれない。そんな不安に駆られたのが理由だった。

遺書といっても皆んながブログやHPに掲載している内容、メーカーのマニュアルに書かれている内容ってのは対象外としている。そういう情報はもう既に充分世の中に存在している。

ITインフラと呼ばれるモノの中にネットワークがある。
自分はネットワークエンジニアの端くれである。皆が残していなくて、自分が残せるものは何だろうか?と考えてみた。

いわゆる上流工程に関するノウハウはブログやHPに書くような内容ではないし、書き切れない気がする。範囲も広いし正解が無い。となるとこの部分にフォーカスすべきだと考える。

上流工程の中でも要件定義・基本設計が対象になろうか。要件定義についてはIPAの非機能要件グレードがとても参考になるが、あのままでは使いづらいし、初めて学ぶ人や経験の浅い人にはピンとこない部分もあろう。機能要件についてはIPAの非機能要件グレードには書いていないし、この部分は経験に頼る部分があるので、ドキュメント化しておけば経験浅い者の一助となろう。

ただ公開対象については考慮が必要であろう。インターネットに公開するほどの内容では無いので希望者には公開したり、社内には更に深い資料を用意すべきであろう。

今後、少しずつドキュメントを残し後進を育てていくのが自分の責務かな、と改めて考え直した金沢の夜でした。


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