背水の陣で、研究に復帰

9月末から大学院の研究に戻りました。といっても、博士は授業があるわけでもないので、指導教官の先生とまずは話すことから。
わたしの指導教官はKate先生といいます。以下、普段読んでいるままに、略称Kateで表記します。

スーパービジョンの中で、日本に暮らしてながら、小さい子どもがいて、仕事、チャリティー(NPO)の経営をしてるというのは、ただでさえ博士の研究だけでも大変なのに、とんでもなく難しいことではないのか。あなたは本当にできるのか、と問われました。

やると決めたのだから精一杯やってダメだったらその時諦めたい、わたしの中にはそんな思いがあります。

来年の5月(見込み)にある試験、cofirmationと呼ばれたり、transferと呼ばれるものですが、(論文の一章提出+研究のためのプランを記したレポート、倫理審査)にむけて、そこが落ちたら博士の研究を続けることはできなくなるので、背水の陣で臨む状況です。

日本は査読論文を何本以上、といったような条件がある場合が多いと聞いてましたが、私の通ってるバース大学は査読論文の条件はありません。日本の研究者からはイギリスの方が厳しそうだ、と言われますが、このcofirmationでしっかり、見極められる、というのと、倫理審査の厳しさは、大きな違いなのだと思います。

「日本で先生を見つけて日本で研究を続ける道もあるじゃないか。くれぐれも、これは、あなたとやりたくないという意味ではなく。ただその方がスムーズで負担も少ない」

と言われて、即答できたのは

「世界中で社会政策の時点からこの死別の研究を指導してもらうのは、あなたが (the best person) 一番なんだ!」

ということでした。

わたしは、Kateと研究を進められることが本当にありがたく、そこを諦めたくない思いがあります。もちろん日本にもたくさん素晴らしい先生はいますが...。

「母親は何かをあきらめないといけない」

みたいな感覚も嫌で、子どもはもちろん心尽くして、身も尽くして大事にするけど、私の人生も大事にしながら、それあってこその子育てだと感じています。

母であること、リヴオンの代表であること、そして、博士課程の研究者であることを、やってみようと思ってるのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?