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フリーランスの休み方を考える。96,000円分の価値ある時間とは

フリーランスになって休むことが怖くなりました。なぜなら会社員のような有給制度が存在しないから。働いた分だけ収入になる労働集約型で働く私。稼働しない日は完全に無給になってしまい、休めば休むだけその月の収入は少なくなってしまいます。

反対に、頑張ってたくさん稼働すれば収入は上がり、会社員時代より簡単に月給アップができてしまうフリーランス。

頑張れば増える楽しみと、休んだらゼロになる恐怖。

私は後者の恐怖ばかりに囚われて、旅先でも休めずにいました。

でも今月は考え方を変えて、たくさん休みをとってみました。もちろん収入は減りましたが、その代わりに得た価値は収入以上だったと確信しています。フリーランスで休みを上手にとれずにいる人に向けて、気持ちよく休むための考え方を紹介します。

「時間VSお金」問題を解決する計算

そもそも、今月休みを増やそうと思った理由は、カナダやアメリカ、東京で暮らす旦那の家族が大集合するからでした。

私と旦那家族に嫁姑問題的なものは一切なく、むしろ自分の家族以上に大好きな存在。そんな人たちが、私の住む福岡で集合し、1か月間滞在するというわけです。もう何か月も前から楽しみでたまりませんでした。

「皆と多くの時間を過ごしたい。でも仕事もしたい」

時間とお金、どちらを優先させるか悩んだ私は、まず皆の残りの時間を計算してみることに

旦那の父親は75歳。日本人の平均寿命は84.6歳と言われているので、義父に残されている時間は約10年。時間にすると87,672時間。義父はカナダに住んでおり、会えたとしても1年に1回。義父が日本に来るなり、私がカナダに行くなりして、会える期間は平均して2週間といったところでしょうか。さらに、義父と1日に過ごせる時間は最大でも12時間。(超早寝早起きな義父は19時に寝て、4時に起きるので夜はほぼ一緒に過ごせないのです)
仮に毎年1回2週間分会えて、12時間を毎日一緒に過ごせたとして168時間。

12時間×14日間×10年=1680時間

これが私と義父が一緒に過ごせる残りの時間です。(義母はもう少し若いけど、同じようなもの)コロナのようなことがあれば、会えない期間は伸びるし、85歳まで元気でいられる保証もない。

そう考えると1680時間がとっても貴重に感じたんです。(ちなみに1日8時間、週5働くと1年間で1920時間です。つまり、1年間働いてる時間分くらいしか義父との時間が残っていないことになるんです)

「仕事しません宣言」で96,000円の収入を諦めた

フリーランスでライターや広報をしている私は、複数のクライアントと契約しており、毎月決められた数の記事を納品しています。でも今月は、「私情によりお仕事をセーブさせていただきます」とすべてのクライアントさんに伝えていきました。皆さん快く理解してくださり、休む準備はバッチリ!

通常7本納品するところ、3本に減らし、納品物がないクライアントワークもいつもより20時間減らしました。大体で計算してみると通常月より96,000円分の収入減です。つよつよフリーランスでない私には決して少なくない金額。

この金額と引き換えに得たものは、何時間経っても色あせない幸福でした。旦那家族と一緒にご飯を作ったり、温泉に出かけたり、美味しいご飯をたらふく食べたり。たっくさん楽しい思い出を作ることができました!なにより、事前に残りの時間を計算していたので、時間を噛みしめて皆と過ごすことができたんです。休んだときの罪悪感を感じることもありませんでした!

大切な人との時間をとりたいけど、休みがとれずにいる方は、その人と過ごせる残りの時間を計算してみては?たとえ収入が減ったとしても、満足感を持って貴重な時間を過ごせると思いますよ。


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