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誰でも撮れるけど、誰にも撮れない

割引あり

シャッターを押せば写る。カメラさえあれば誰にでも撮れる。iPhoneは楽だ。タップすれば無意識に今を切り抜ける。風合いをつけたければアプリでフィルムっぽくもできる。そんな時代に、わざわざ一眼レフを持ち出して写真を撮るのは何故だろう。

今日、掲載する写真は先日開催された友人のイベントにて撮ったもの。みんな良い大人と言える年頃なので、早い時間で適度な盛り上がりの中、ゆるりと時間が流れていった。

会場は沼津のチャトラコーヒーの2階、チャトラプレイス。

この日、選んだカメラとレンズはNIKON D200AI AF Nikkor 24mm f/2.8Dの組み合わせ。APS-Cのクロップで36mm相当の画角となる。あまり広い空間でないのでスナップメインで使えるように、また暗い場所なのでフラッシュを焚けるようにと考えて出掛けた。

たぶん、ここまで見てわかるように画質は粗め。みんなが大好きなボケもほぼない。だけど僕はこういう「暑さ」のあるスナップを撮りたかったから、このカメラとレンズを選んで来た。

綺麗に撮りたいというよりも、しっかり残したい。そこに居た記録でしかない。撮った瞬間の会話はもう忘れているけど、たぶんこれは僕にしか撮れない。ここに居たから撮れた写真。

せっかく撮った写真だから、誰かに見てもらわないと。誰かが見て初めて写真になるのだから。満遍なく会場の人を撮ることはできないけど、せめて身近な人達くらいはと思って撮っていたから。

無駄にかっこいい写真は狙えば撮れる。けど、僕はそれに意味を感じない。それよりも「何があったか」が伝わる写真が好きだ。ところどころピントが抜けていたりするけど、一枚で見るよりも全体で見た時に届くように、今こうして文章を書きながら構成している。

いつの間にかポートレイト大会まで始まっていた。

ビル・カニンガムというフォトグラファーに憧れを持っている。彼に撮られたいがためにお洒落をしてくるセレブも居たほど。彼もNIKONのD3000系やD5000系に先述したレンズを付けて撮っていたらしい。僕も撮られて嬉しいと思ってもらえるフォトグラファーになりたいと常々思う。

何はともあれ楽しい夜だった。ここに居たから撮れた。言いたかったことはそれだけ。そこに居るから写真が撮れるということ。とりあえず撮ってみよう。その後にどうすればいいか考えればいい。ただそれだけのことなんだよ。

主催のDJ AYMN氏。楽しい夜をありがとう。

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