がんをめぐる冒険(25)パワハラとがんの相関関係

 がんが発症する前、よくよく考えるとパワハラにあっていました。
役員からトップダウンで他の島の仕事を任され、担当上長は無言。
大したことない作業だけど、毎日作業量があって手間がかかる。
改善策を提案したら「とにかくやれ!」の一点張り。
その時は冷静に判断できないでいましたが、
これってよーく考えたら、シベリアで、かつて最もきつい拷問と言われた
大きな穴を掘って埋めるを繰り返す「穴掘り拷問」です。
そして交渉の末、改善して仕事が回り始めた頃、がんが見つかりました。
 
 がんになる人にきっかけを聞くと、意外な共通点があって……
 
 3年前に耳の下にがんができたアネゴもパワハラに晒されていました。
彼女は50代後半で元雑誌編集者。ニューヨークにビジネスインターンにも行っていた才女で、
今は契約社員として勤務しています。
語学は堪能、仕事ができるので、社員昇格しないかと何度も打診されても、本望じゃない仕事だからと断って今まで過ごしているという律儀なヒトです。
 
 そのアネゴも後になってパワハラにあっていました。
 
 前の上司が、私が入院のことを社内サイトで報告したら(子宮筋腫の時、総務から直接みんなに伝えるよう言われたので)、自分を通さなかったと激怒して、上席にも訴えていた。
 上席も社員の肩をすぐもつので事実関係も確認せず加勢。元上司は他の社員ほど仕事ができず、文章も下手なのでコンプレックスがあるの。
尚且つ、私たち契約社員を労働コストとして見ていないので、時短を強要するので、入院前に眼精疲労で倒れたところだったの。それで改善をお願いしたら逆ギレして、癌になってもまだ引きずっていた。
 その後、癌と判明して反省したらしく、お見舞いのメールがきたけど(口頭でコミュニケーションが取れないタイプ)、死んで末代まで恨んでやるつもり(笑)。
 
とLINEをくれました。
 
 アネゴも私も比較的ちょっとやそっとじゃ動じないタイプだけど、
他人に攻撃され続け、自己否定し続けて、心身ともに限界に達したとき、
がんが現れたようです。

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