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頭の固い連中に翻弄される患者たち

罪の意識にさいなまれ、その思いを取ることであの世に旅立ったおばあさんの話がありました。

では、見える世界で死はどのように捉えられているのでしょうか。

アメリカでの有名な安楽死に関する裁判というのは2件ありました。
まず、ニュージャージーのカレンクインランさまの事例があります。
カレンはアルコール依存症により植物状態となってしまいました。
人工呼吸器を外す決定は最高裁判所が行いました。
意外にも、その後バチカンで厳しいながらも条件をつけた安楽死を認めるという報告書を出しています。
案外、物分かりが良いじゃないかと思った方は文章をよく読んでくださいね。
人工呼吸器を外すことはできたのですが、カレンはそのまま植物状態のまま生き続けたのです。
裁判所もバチカンも動きましたが、カレンは病の苦しみから逃れることはできませんでした。

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もう一つの有名な事例はルーゲーリック病になったウィリアムフォスターさまです。
やはり人工呼吸器で生きながらえていたのですが、呼吸器を外して欲しいと裁判になったわけです。
フォスターさまの訴えはここでも認められました。
しかし、家族が上告する可能性があったため、判決執行が遅れることとなり、その間に心臓発作で亡くなりました。
裁判では勝ったものの苦しみからは逃れられなかったのです。

司法のこれだけ強いアメリカでさえ、このような有様ですから、日本はもっと厳しいです。
医療の金に目のくらんだ鬼たちが生きた屍となったものたちを無理矢理延命し、患者は生き地獄そのものです。
これだけ重大な社会問題でありながら、法律の金に目のくらんだ鬼たちは法の問題外と言い張ってこの問題に向き合いたがりません。

鬼たちの思惑で命を持て余す状況となれば、自殺大国と成り下がるのは必然と言えるでしょう。

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見えるものだけを考える鬼のような連中によって、多くの人がしんどい思いをしています。
大切なのは見えないものとも向き合うことです。


これからも良い記事を書いていきます。