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晴明バブル

安倍晴明はあくまでも天文の専門だったわけですが、彼のイメージというのはまさに強力無比な陰陽道の使い手です。
もはや現実の人には見えないような圧倒的強さを持つようなイメージです。

このイメージというのはどこからきているのかというと、今昔物語、そしてその後に書かれた宇治拾遺物語です。

この頃の時代背景というのは、実力よりも血筋を重視するという風潮です。

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この頃は安倍家よりも血筋が上の賀茂家が重用されていました。
そのために、安倍晴明という天才陰陽師像を作り出して、安倍家の権威を高めようとしたのです。

晴明ひとりだけでは心許ないですから、弘法大師や役行者などの話を取り入れて安倍晴明を中心としたブランディングを行うのです。

これだけのブランディングは功を奏し、安倍家は賀茂家を圧倒するようになりました。

たしかに晴明もそれなりに術は使えるのですが、あまりにも徹底したブランディングにより、安倍家は栄え、賀茂家は没落していったのです。

そして、安倍家は土御門家と名を改めて、陰陽道を独占していったのです。

たしかに、映画や小説で見る晴明像はさすがに突っ込みどころがありますが、火のないところに煙は立ちません。
見えない力を駆使するということは一定の効力があるのは紛れもない事実です。
実際にこちらで学んでいる方は気を扱えるようになったりと着実に見えない力を伸ばしています。


これからも良い記事を書いていきます。