見出し画像

妖怪への変身

怒りや憎しみなど負の心というものが神様を変化させてしまう話をしたことがありました。

そういう心の毒素は人間をも変えてしまいます
あの有名な漫画はきっと風刺したのでしょうが、人ならざる鬼になってしまうこともありました。

菅原道真さまも恨みに取り憑かれ、成仏を拒否して、鬼雷神になってしまいました。

彼らは幽霊とは違います。
幽霊は想いを残してしまったがために成仏ができませんでした。
もちろん恨みなどを持っていて恐ろしいのは自明ですが、彼らは所詮人ですから、人間的な価値観があります。

鬼になったということは人間ではないものになってしまったことです。
もはや価値観も別物です。

女性が妖怪になった事例としては清姫があるでしょう。

若き僧が熊野に参拝したところ、そこの宿の娘は彼に心奪われてしまいました。
しかし、僧ですから女性を受け入れるわけにはいきません。
しかし、しつこいので参拝が終わったら一緒になると嘘の約束をして、彼は逃げました。

彼女は待ち焦がれたものの、騙されたと知り、怒りのあまり命を落としてしまったのですが、大蛇になってしまいました。
彼は道成寺の鐘に身を隠しました。

彼女は鐘を壊そうとするものの結局諦めて、去りました。
しかし、その強大な瘴気に焼き尽くされて、僧も灰になってしまいました。
人の心とは鬼の様なものですね。

逆に妖怪が人に化けていることもあります。
江戸時代に、ある貧しい男が命を投げ出そうと狼の前に乗り込みました。
狼は、貧困の原因は、妻の正体が鶏の妖怪だからだとアドバイスをしました。
狼から眉毛を一部もらい、それをかざして見ると相手の正体が分かるのです
と。



早速家に帰ると、妻は鶏でした。
外に逃げ出し、あたりを狼の眉毛をかざして見てみると、猫やネズミと、妖怪だらけだったのです。
しかし、たまたま行商で通った貧しそうな女性を見たら本物の人間だったため、彼女と幸せに暮らしたそうです。
皆さまの周りにも化けているだけで、違う存在の方々が沢山いるのかもしれませんね。
妖怪なのか、宇宙人なのかは分かりませんが、何でも自分と同じだと思わないことが大切です。

人が幽霊になってしまう、鬼になってしまう。
逆に彼らが化けて身近にいる。
フィクションの話ではありません。
皆さまも守る術を持ったり、そういう存在にならない様にしていくのが良いでしょう。
そのようなことを頑張りたいと思う方はぜひご一緒しましょう。


これからも良い記事を書いていきます。