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東洋医学の太素とは

黄帝内経には太素というものがあります。

かの弘法大師も太素を学びました。確かに弘法大師もものすごい力を持っていましたが、案外、病気を治すときは漢方薬を使っていた様です。

また、空海はその影響を受けているため、元々の真言密教ではインドのヨガや中国医学の要素が多く含まれていました。しかしながら、弟子から弟子へと教えが伝わるにつれ、そのような部分が抜け落ちてしまいました。

実際に平安時代の後期に新義真言宗が生まれましたが、その開祖の興教大師は真言宗の修行にある求聞持法で苦労しました。

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インドから伝わった大元の教えが既に抜け落ちていたためです。
求聞持法というのは虚空菩薩の真言を100日で100万回唱える厳しい修行です。しかも、最終日は月食か日食でないといけないという掟もあります。

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修行僧の中には発狂する者も多くいたそうです。

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空海も三度目で成功するくらいの大変な修行でありますが、インドの教えが分からなかったため興教大師は八度も失敗しました。そこで、インドではなく中国の月輪を行なって成功しました。月を丹田にイメージするのです。(インド流だと心臓ですが。)

こうして難解な求聞持法の修行を終え、根来山に円明寺を開くのでした。

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今の様に見えないものが軽んじられる時代では、大切な教えがどんどん抜け落ちていくでしょう。
未来にはそういう教えが検閲され破棄され、科学という大義名分で押さえつけられるかもしれません。今という時代は見えないものが辛うじて残っている過渡期と言えるでしょうから、大切な知を後世に残していければと思っています。
大切なものを学んでおきたいと思う方はぜひ一緒に学んでいきましょう。


これからも良い記事を書いていきます。