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ダラニの拐厳呪

ダラニの経典はインド語の音をそのまま当てたものなので、強い呪経です。
それだけ強いために、邪を打ち倒す力があります。
ようするに、精神一到ということであり、禅でダラニを読むのは修行に魔がささないように精神一到で臨み、極限まで極めますという意味なのです。

有名なのは拐厳呪と言えましょう。
魔性を撃滅するという意味です。
拐厳寺という禅寺が多いことからもその強さが想像できるでしょう。

冒頭を紹介します。

ナム
サタンドー
スギャトーヤー
ララコーチイ
サミャサフドーシャー
サタドフキューシーシュニサン
ナムサーボーフドフーチーサトビービャーナムサトナンサミャサフドーキュシナン

といった感じで続いていきます。
インド語ですから、意味分かりませんね。
とはいえ雰囲気は感じられたのではないでしょうか。

意味としては礼し奉りとか、祈り奉りとかそういう言葉がふんだんに出てきています。

精神一到の極限の状況で声を張り上げて唱えて帰依していくわけです。 

インドで仏が衰退した頃、様々な災害や疫病などの困難がありました。
そんな不幸に怯えた人たちを励まして、成仏往生、現世利益に威力を発揮し、信仰に生きる喜びが巡ってきたのです。

いかにダラニが強いものかよく分かる歴史がありますね。

様々な困難を見えない力によって解決してきました。
見えない力をないがしろにしては、簡単な問題も難しくなることでしょう。
皆様の人生にプラスが起こるよう一緒に学んでいきましょう。


これからも良い記事を書いていきます。