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安倍晴明の処世術

下級貴族の出だった安倍晴明ですが、大きな躍進をしました。

それは単に実力があっただけでは無し得ないことです。
それは現代のキャリアというものを考えても想像はつくかもしれません。

もちろん時代が違いますから環境の差は多かれ少なかれあるでしょう。
当時は大袈裟に振る舞うタイプの人は頼りになる人として高評価をされていました。

晴明は上役を相手にしても怯むことがなく、楯突く気概のある人間でした。
そういう性格もあって、当時は頼もしいという評価を受けていったのです。

また、晴明は陰陽寮に勤務していたというのも大きな意味がありました。
当時の占いは陰陽寮の管轄だったからです。

平安貴族なんて占いが大好きでした。
起きたら暦で吉凶を調べ、言霊を唱えたり、出かけるにしても方位を気にしていました。

もはや、占いに縛られているのではないかというくらいのこだわりようでした。
その結果、陰陽寮に勤務していた晴明は、そういう意味でも頼り甲斐があったのです。

貴族も占いで大変だったとはいえ、占いのサポートを受けてその地位があったというのも事実です。
占いの信憑性というのは多く言われていますが、きっちり学んだ人であれば人生に相当のプラスをもたらすでしょう。
見えない世界だけでなく、ロジックによる占いと両輪を回していくことが大切です。


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