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善と天命

天命というのは人の努力で変えられるのだと孟子は言いました。

そこにあるのは性善説です。
人間の行為で醜いものが多いのも事実ですが、それを拒否しようという心は最低限あるはずです。
それがということです。

善を持って努力すれば天命を開花させることができるということです。

天下に善の心を持って政治を行えることが仁政ですから、それができないようでは天命に歯向かうこととなり、王朝が変わるのだというところまで言及しています。

殷王朝が滅んだのは紂王が善のない政治を行ったため、天命に歯向かったということです。

現状は善の政治とは言い難い部分も多く、力による政治が行われていますから、善の心を取り戻すこと、それを大切にしたのが彼の教えですね。

天命というものに向き合い、心というものに向きあい、良い政治というものを見出した孟子。
見えない世界のことを考えることで現実面においても答えが出てくるというのは、まさに、その真髄と言えるでしょう。
現実面に根差した見えない世界への研鑽というものに興味のある方は一緒に頑張りましょう。


これからも良い記事を書いていきます。