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死の技術は生の技術

罪を消すことで、死に誘うという技術も見えない世界ではありました。

とはいえ、見えない世界の力というのは、生においても有効なのです。

末期癌で残りの命が少ない90歳になるおじいさんの相談でした。
何もしなければ余命1年以内とのことでした。
もちろん手術が成功すれば長生きできますが、高齢のため、体力的に手術がうまくいくかも分かりません。
手術に失敗すれば苦しんだ上に少ない寿命をさらに縮めてしまいますから、親戚一同で悩んでいたのです。

おじいさんは、手術は受けたくないと言いました。
まだ、長生きできるかもしれないと説明しても、おじいさんは嫌だと意思表示しました。

しかし、わたしにか細い声で、お願いをしてきたのです。
1年で良いから生きたいと。

医師に事情を説明し、手術は取りやめ、病院から自宅療養に切り替え、祈祷を行うことにしました。

おじいさんは、1年どころか3年以上生き延びることができたのです。

わたしはおじいさんが苦しむのは嫌で安楽死を望めば、それもアリだと思っていました。
苦しみながら生かし続けているのは、おじいさんの人権にも関わると思っていました。
しかし、それ以上の効果が祈祷によってもたらされたことを目の当たりにして、見えない世界というものを広めていかなくてはという使命感に包まれたのでした。

見えない力を信じた人がどれだけその人生にプラスになったかと考えると、見えないからと切り捨てるのは、とてももったいないことだと思います。


これからも良い記事を書いていきます。