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役小角と修験道

天才的な学問の才能を持った役小角は学問の限界から山での修行をすることにしたのでした。

まだ修験道という形にはなっていませんが、山岳修行そのものはすでにあり、各地の霊山で修行をしている人はいました。

小角も山の力を獲得するべく、危険の伴う大自然の中で心身の鍛錬に励みました。
林で瞑想したり、山岳抖擻や滝行を行いました。

そして葛城山の思し召しとも言える出会いがありました。
日々、苦悩していた小角に対し、通りがかった慧灌に孔雀明王経法を授けてもらえることになったのです。

慧灌は朝鮮からやってきた高僧でした。
孔雀明王経法は一切の問題を取り除き積極的に良くすることができる秘法です。
さらに鬼神を従え、飛行能力さえ得る大神通も獲得させてくれるということでした。

慧灌も奥義に達してはいたものの、その継承者が見つかっておらずに悩んでいるところに激しい山岳修行に耐えていた役小角と出会ったのです。

役小角は秘法を学ぶと葛城山に籠もって厳しい修行を行い、32歳となり、ついに奥義を習得することとなりました。
それにより、山岳修行と密教が結びついた修験道が生まれたのです。

厳しい修行もそうでしたが、引き寄せだったり様々な要因によって歴史は前進しました。
特に継承というのは大きな課題です。
見えない世界が軽んじられている現代ではその灯火がどんどん消えています。
未来へ引き継いでいきましょう。


これからも良い記事を書いていきます。