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共産党の飛箝

共産主義の国では国民を指導するために様々な運動を行います。
中国であれば文字の国ということで、魅力のある標語を用いて、巧みに民衆をリードしてきました。
愛国衛生運動とか四害消滅運動とか大鳴大放運動とか近代化運動などがありました。

1957年に共産党以外の人々の意見を聞いて、過去の反省に用いるために言論の自由を認め、百家争鳴させたことがありました。
これには勢い余って政府や党を非難する声が盛んになってしまいました。
政府高官の中にも共産党批判をするものが出てきましたから、1958年には対応が逆転して言論弾圧政策に変わりました。
非難した人間はことごとく粛清されてしまいました。
その中には大臣クラスの人もいました。

しかし、この一見右往左往とした政策は迷走した政治なのでしょうか。
実はそんなに短絡的なことではないということが飛箝の策を知っていれば分かるわけです。

言論の自由というものを認め、相手の批判的な意見を引き出します。
それにより反政府分子をあぶり出し翌年粛清するのです。
つまりこの当たり障りのいい政策は見事な策略だったと言えるでしょう

相手をうまいことを動かすということが人間の集団の中では重要なスキルです。
見えない世界のことをロジックで考える時に軍略というものがあります。
うまくまとめていることで論理的な対応ができるのです。
軍略や戦略を知ることは間接的には見えない世界についても理解していく土台となるものです。
論理的な部分も一緒にやりたいという方は是非一緒に頑張りましょう。


これからも良い記事を書いていきます。