オオクニヌシの苦労
オオクニヌシは、ヤガミヒメと結ばれました。
しかし、それにより、八十神の兄たちの恨みを買い、オオクニヌシは兄から二度も殺されてしまうのです。
恋愛とは死闘なのですね。
2回とも母神の力によって、復活します。
しかしながら、母神は心配でした。
こんなことが続けば本当に助からないかもしれませんからね。
そこで母神は、オオクニヌシをスサノオのいる根の堅州国へ行かせます。
オオクニヌシは、そこで、スサノオの娘、スセリビメと出会い、結婚します。
真面目な男ですから、モテるんですね。(棒読み)
とはいえ、スサノオは怒ります。
真面目といいつつプレイボーイなオオクニヌシが気に入りません。
そこで次々と試練を与えます。
一つ目の試練は、蛇が沢山いる部屋で寝るというもの。
スセリビメは蛇が襲ってきたら三回振れば蛇が逃げ出す布を送ります。
次の日に行われた二つ目の試練は、ムカデと蜂がいっぱいいる部屋で寝るというもの。
スセリビメはムカデと蜂の退治する布を送ります。
三つ目の試練は、広い野原に音のする矢を打ち込み、取って来るものでした。
オオクニヌシは野原に入って矢を探していると、なんと、スサノオは、
オオクニヌシの周囲に火を放ちました。
いつものことながらの大暴れですね。
今度はネズミが逃げ惑うオオクニヌシの前に現れて、地下の洞穴の存在を教えてくれました。
試しに足でトントンとしてみると、その下の洞窟に落ちて難を逃れました。
矢も無事です。
スセリビメもオオクニヌシが亡くなったと思い、葬式の準備をしていましたが無事に試練を達成することができました。
次の試練はスサノオの頭のシラミを取るものでした。
そのシラミの正体はムカデでした。
パワハラとモラハラのオンパレードですね。
スセリビメは椋木の実と、赤い土を渡し、オオクニヌシはこれらを口に含み、吐き出しました。
スサノオはムカデを引きちぎって唾を吐いていると思い、やっと満足したのでした。
神様と言えど兄弟での嫉妬や義父からのパワハラなど、日本の神様は現実的な問題も多く起こしています。
そういう神話を知っていくのも見えない世界を学ぶ上で大切なんですよ。
これからも良い記事を書いていきます。