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空海の苦労

数々の奇跡を起こしてきた空海です。

そもそも空海は774年、香川県の屏風浦で生まれました。

父親は豪族の佐伯氏ですから、縄文人の末裔です。
母親は阿刀氏ですから、渡来人の末裔です。
ある種のハーフとも言えますね。

子どもの頃から利発的で、12歳の時に漢学を学び、叔父の阿刀大足に教えを受けました。
15歳に大足の勧めで都に行き、18歳で大学に入りました。
一介の地方豪族にも関わらず、あまりの秀才ぶりに中央高官へのエリートコースが開けたのですが、何とドロップアウトしてしまいます。

大学での学びは儒教が中心でしたが、空海の興味は人間とは何か、どう生きれば良いのかということでしたから、ミスマッチも大きかったようです。

空海は私度僧となり、山岳修行を行いました。
大学に入る前に奈良の都で仏教経典にふれていましたから、仏教に知りたいことがあると考えました。
しかし、経典の解釈に力を注いでいるばかりだったため、これもミスマッチでした。

そこで高野山などの大自然で修行をすることにしたのです。
紙で出来た服をまとい、ゴザを敷き、托鉢をするわけですが、そのみすぼらしさに貧者さえも嘲笑するほどでした。

そんな大変な苦労が空海にもあったのです。

空海ほどの人物も相当な苦労を経て、結果をつかみました。
見えない世界というのは習得がとても大変です。
長期的にやっていくわけですから、コミュニティとしての学びは有効です。


これからも良い記事を書いていきます。