あの世との交差点
源氏物語で、六条御息所が、光源氏に嫉妬して、葵上を祟ります。
当然強い術者が解決するわけです。
御息所の生き霊は、抵抗するも病人祈祷を受けて出ていくわけです。
ただし、これで終わったわけではありません。
十字路に御供物をするのが最後の仕上げです。
皆さまはどうして十字路に祠が多いかご存知ですか。
十字路というのは色々な出会いがある場所です。見える世界だけのことではありません。見えない世界でも出会いのある場所なのです。
これは峠にも言えることかもしれません。
峠というのは向こう側が見えませんし、元々は集落の境目にされることが多かったのです。
見える世界の集落でもそうですし、やはり見えない世界でも境目なのです。
ですから、そのような場所というのは異世界との出入り口ということです。
十字路は風水でも殺気と呼ばれていて、マイナスのエネルギーが多いところとされています。ですから、そういう点ではほこらを置くというのは、風水の観点からも良いことなのです。
また十字路のことを辻と言いますから、辻占いというのも元々十字路でそこを通りがかる人の声を聞いて占っていたわけです。
辻での占いは、心霊が鎮められている場所で行っているため、見えない世界の力を使って占いの精度を高めることができたのでしょう。
十字路というのはとても大切なのです。
十字路というのはとても身近だと思いますが、そういうところからも見えない力が働いているということがお分かりいただけたと思います。
せっかく古文を習ってもそういうことは一切教えてくれないものです。
見えないとはいえ、大切なことは沢山あります。そういうものを学んでいく色々なことができるようになってくるでしょう。
興味のある方は、ぜひ一緒に頑張りましょう。
これからも良い記事を書いていきます。