見出し画像

琉球と神道

琉球の公的な巫女であるノロ。
その頂点に立つのが聞得大君です。

沖縄は女性優位です。
女性には霊的な力を持っているとされ、宗教的な儀式を司るのは女性ですし、男子禁制の聖地も多いです。

聞得大君の即位の儀式が行われるのは知念村の斎場御嶽です。

ここは琉球を創った神である阿摩美久がつくりました。
ここはとても神聖なので、木の葉一枚、石ころ一つでも持って帰ってはいけません

鳥居や神殿もありません
巨石があり、自然のままの地となっています。
左側の石がずれて三角形の空間があるのみです。

これは古神道によく似ています

元々神道においても鳥居などは無く、岩や巨木に神が下りるとされていましたからね。

三角形の空間の奥にあるのが、三庫理とチョウノハナの拝所です。

三角岩の右側には貴婦人様御休み処と鍾乳石があります。
この鍾乳石から滴る水を壺に受けて吉兆を占いました。
正月の若水とりの儀式でも使う霊水です。

三庫理の向こう側は海なのですが、神の島である久高島への遥拝所があります。

ここで祈ることで、海の向こうのニライカナイに念が届きます。
これは日本神話の根の国、つまり神がいる場所であり、死者の魂が行く所のことです。

古神道ととても近いですね。
仏教の影響が少ないですから、古の感覚がそのまま残されているのでしょう。
沖縄の企業と一緒にアクセサリーを作ったのも、そういう引き合わせがあったのだろうと思います。

色々考えてみると、神道とよく似ている部分もあったりして興味深いです。
何にせよ根っこは同じですからね。
見えない世界を知る上でその根っこについて学ぶことで応用も出てきますから、興味のある人は一緒に学びましょう。


これからも良い記事を書いていきます。